健康長寿日本一! 滋賀県のアンテナショップ『ここ滋賀』で健康になれるご当地弁当「滋賀めし」を食べてきた

“おいしくて健康”を突き詰めた春のお弁当

「ここ滋賀」は日本橋にあるので、近くのビジネス街に勤めるオフィスワーカーの人たちを意識したお弁当となっています。たしかにビジネス街は昼時にお店が混みますし、外食はどうしても栄養が偏りがちです。

 発売中のお弁当は「滋の弁 春の滋賀めし」と名付けられています。さっそく中身を見ていきましょう。

「滋の弁 春の滋賀めし」は850円(税込)。出汁の効いた塩分控えめな日替わりスープとのセットは1,000円となっており、いずれもテイクアウトのみ
「滋の弁 春の滋賀めし」は850円(税込)。出汁の効いた塩分控えめな日替わりスープとのセットは1,000円となっており、いずれもテイクアウトのみ
お弁当の中身は出汁ジュレをかけて食べる「近江野菜とビワマスの蒸しちらし」となっている。ロウカット玄米、たけのこ、ビワマス、わさび菜、サニーレタス、水菜、ラディッシュ、菜の花、アスパラ、ブロッコリー、カリフラワー、ミディトマト、大根を使用
お弁当の中身は出汁ジュレをかけて食べる「近江野菜とビワマスの蒸しちらし」となっている。ロウカット玄米、たけのこ、ビワマス、わさび菜、サニーレタス、水菜、ラディッシュ、菜の花、アスパラ、ブロッコリー、カリフラワー、ミディトマト、大根を使用

 このお弁当、見栄えがいいだけでなく、1日に必要な野菜摂取量の3分の1を摂取できるんです。実際、野菜は130g入っており、滋賀県産の「わさび菜」も使われています。

 とくにたけのこや大根といった根菜類が豊富なので、よく噛むことで満腹中枢を刺激し、満足度も高いのだとか。お昼ごはんをたっぷり食べる筆者は「足りるかな?」と心配でしたが、食べ終える頃には「腹八分目でちょうどいい」と感じました。

 また、東京ではなかなか食べることのない「ビワマス」が食べられるのもこのお弁当のいいところ。ビワマスは琵琶湖で育つ“湖魚”の一種で、絶対量が少ないので県内のみで食べられているそうです。その身は脂がのってトロリとしており、抗酸化作用や血液をさらさらにする栄養価を含んでいます。

ビワマスを刺し身で食べるには鮮度が命。サケ科の淡水魚なので、一見するとサーモンのように見える
ビワマスを刺し身で食べるには鮮度が命。サケ科の淡水魚なので、一見するとサーモンのように見える

 健康的な料理は味付けが薄いイメージだったのですが、このお弁当はしっかり塩気も感じられます。それでいて塩分量はわずか2.8g。これは、出汁を利かせて薄味に感じないよう工夫しているそうです。

「滋賀めし」弁当を監修した立命館大学スポーツ健康科学部教授の海老久美子さん。このお弁当は「不安定な季節の体調管理に大切なたんぱく質、抗酸化作用を持つビタミンや食物繊維をしっかり取ることができる」とコメント
「滋賀めし」弁当を監修した立命館大学スポーツ健康科学部教授の海老久美子さん。このお弁当は「不安定な季節の体調管理に大切なたんぱく質、抗酸化作用を持つビタミンや食物繊維をしっかり取ることができる」とコメント

 食べてみて意外だったのが、具の下に敷き詰められた玄米の酢飯です。普通の玄米に比べ、白米に近いもちもち感があります。これは近江米を使った「ロウカット玄米」という玄米で、玄米とほぼ同等の栄養成分なのに、白米のようにふっくら食べやすいお米だそうです。

玄米表面のロウ層を均等にカットしたことで、白米のように手軽に炊ける。白米と比較すると、カロリーは30%、糖質は32%オフとなっている
玄米表面のロウ層を均等にカットしたことで、白米のように手軽に炊ける。白米と比較すると、カロリーは30%、糖質は32%オフとなっている

 通常、玄米は味付けがしづらいものでしたが、ロウ層をカットしたことで酢飯として食べてもおいしく仕上がっています。上に載った野菜や魚がメインのお弁当なので、普段は玄米が苦手な人でも抵抗なく食べられそうです。

試食会の会場には、JA全農×松尾商店×立命館大学のコラボ商品「SOY LETES(ソイリーツ)」も展示されていた。国産大豆をパウダーにしてフィナンシェに焼き上げたもので、実際に食べても豆っぽさはほぼ感じなかった
試食会の会場には、JA全農×松尾商店×立命館大学のコラボ商品「SOY LETES(ソイリーツ)」も展示されていた。国産大豆をパウダーにしてフィナンシェに焼き上げたもので、実際に食べても豆っぽさはほぼ感じなかった

 今回登場したのは春のお弁当ですが、今後も四季を意識したお弁当の販売を検討中とのこと。お弁当は「ここ滋賀」1階のSHIGA’S BARにて11時半より販売しており、売り切れ次第終了となっています。

 仕事中のランチとしてはもちろん、これからの季節はお花見用のお弁当として購入するのもおすすめ。滋賀県に馴染みがない人も、まずは食文化から近江国を知っていきませんか?

(取材・文◎今西絢美)

●SHOP INFO

ここ滋賀 外観

店名:ここ滋賀

住:東京都中央区日本橋2-7-1
TEL:03-6281-9871
営:マーケット・総合案内10時~20時、地酒バー10時~23時、レストランランチ11時30分~14時、ディナー18時~23時、屋上テラス10時~23時休:なし
休:年末年始
https://cocoshiga.jp/