行列必至のお寺の朝食! 『築地本願寺カフェTsumugi』の「18品の朝ごはん」を食べてきた

行列必至のお寺の朝食! 『築地本願寺カフェTumugi』の「18品の朝ごはん」を食べてきた
前列左から、お粥、タコの塩麹和え、鴨の山椒焼き、築地紀文のお魚とうふおぼろ揚、じゃこ味噌、味噌汁、中列左から、つきぢ松露の卵焼き、揚げ茄子大豆そぼろ、里芋田楽、豆腐の柚子あん、季節の副菜、海苔明太、後列左から、南高梅梅干、湯葉いくら、出汁トマト、築地江戸一甘口昆布の佃煮、季節のフルーツ、抹茶ゼリー | 食楽web

 築地本願寺の敷地内に一昨年オープンした『築地本願寺カフェTsumugi』をご存知でしょうか? こちら、仏教や浄土真宗にちなんだ朝食やランチ、スイーツのほか、アルコールやおつまみも楽しめるとして評判のカフェなのです。とくに「18品の朝ごはん」(1,944円)は好評で、毎朝数十名の人が開店前から行列を作るほどの人気ぶり。

 阿弥陀如来の四十八願の根本の願“第18願(本願)”にちなんで、16種類のおかずとお粥、味噌汁の18品を楽しめるこの朝食、見た目の彩りも鮮やかでかわいらしく、どれから食べればよいやら迷ってしまいます。メニュー開発を担当した(株)プロントコーポレーションによると「仏教にちなんだ朝食を提供したかった」とのこと。お寺の朝食は質素なイメージがありますが、食べてみるとかなり贅沢な朝食です。

彩り鮮やかで、どれから食べればよいか悩んでしまいます
彩り鮮やかで、どれから食べればよいか悩んでしまいます

 16種類のおかずのうち、筆者のお気に入りは「鴨の山椒焼き」「タコの塩麹和え」「じゃこ味噌」。鴨は肉質やわらかくうま味十分で、ピリッとした山椒の風味がたまりません。塩麹と和えたタコはまるでイタリア料理のカルパッチョ。じゃこ味噌は甘めの味噌にオリーブオイルが調和し、これまた“洋”のテイストです。

 お粥は薄味ですが米の味をしっかり感じられ、じゃこ味噌のほか「海苔明太」「築地江戸一甘口昆布の佃煮」などをのせると絶品。お粥はおかわり自由なので、思わずたくさん食べてしまいそうです。「揚げ茄子大豆そぼろ」のそぼろは大豆感があまりなく、動物性の肉のような味。「湯葉いくら」はイクラの塩加減とプチプチ食感がいいアクセントになっています。

お粥と味噌汁。お粥はおかわり自由
お粥と味噌汁。お粥はおかわり自由

 この朝食は築地の食材にもこだわっており、「ヘルシーだけどぜいたくで食べごたえがある」「お寺で食べると心も洗われる」など食べたことのあるお客さんの声も聞かれます。付近はオフィス街で、一日の活力源にこの朝食を食べに来るビジネスマンもいるのだとか。慌ただしく済ませてしまいがちな朝食、ときには心を落ち着かせて、こんなヘルシー&贅沢な朝食を食べに行ってみてはいかがでしょうか?

(取材・文◎松本壮平)

●SHOP INFO

築地本願寺カフェTsumugi

店名:築地本願寺カフェTsumugi

住:東京都中央区築地3-15-1 築地本願寺インフォメーションセンター
TEL:03-5565-5581
営:8:00~21:00(L.O.20:30)
  ※朝食は8:00~10:30(先着110名・整理券配布)
休:無休