仙台銘菓「萩の月」を「冷凍・半チン・完チン・焼き・揚げ」でアレンジしたらスゴかった!【禁断のレシピ】

【半チン】クリームの粘度が上がり味わいがグンとアップ!

電子レンジで半チンした「萩の月」を半分にカットしたところ
電子レンジで半チンした「萩の月」を半分にカットしたところ

 ここからは禁断とも思える“温め系”を試します。取り出した「萩の月」を電子レンジで「半チン(20秒ほど)」温めてみました。どうなるのかわからず、ビビって控えめの「半チン」にしたわけですが、半分にカットしてみると生地はデフォルトよりもフワッとした質感になり、中のクリームの粘度が柔らかくなり甘さが際立った印象です。デフォルトでもかなり美味しい「萩の月」ですが、「半チン」では熱が入ることで甘さと食べ応えがグッと上がった印象を受けました。

【完チン】より甘さがグッと際立つ濃厚な味わいに!

電子レンジで完チンした「萩の月」を半分にカットしたところ
電子レンジで完チンした「萩の月」を半分にカットしたところ

「半チン」の美味しさで自信がついた筆者。続いて「完チン」してみることにしました。電子レンジで1分30秒ほど温めたわけですが、全体的なビジュアルが熱によってフニャフニャになってしまいました。しかし、その見た目はさておき、「半チン」よりも生地はしっとりしクリームのとろみが増しました。食べてみると、より生地がしっとりし、ネットリしたカスタードクリームによってグッと甘さが際立ち濃厚な味わいになりました。

 ただし、せっかくの生地とクリーム個々の存在感が薄まってしまったため、あまりオススメできないアレンジでもあると思いました。

【焼き】やや焦げた生地の表面はサクッと中はふんわり!

トースターで焼いた「萩の月」を半分にカットしたところ
トースターで焼いた「萩の月」を半分にカットしたところ

 続いて、トースターで3分ほど焼いてみることにしました。生地表面はやや焦げてしまいましたが、この「焦げ」によるメイラード反応が独特の風味を生み出し、従来の「萩の月」に香ばしさを与えてくれました。生地の表面はサクッとしていながら、中のクリームは従来の粘度よりやや硬めで、これが意外と美味しいです。新たな「萩の月」のアレンジ術としてオススメできる食べ方だと思いました。

【揚げ】小麦粉をまぶし150度の低温で20秒ほど揚げると…!

揚げた「萩の月」を半分にカットしたところ
揚げた「萩の月」を半分にカットしたところ

 最後に、禁断中の禁断、「揚げ」を試してみます。「萩の月」に小麦粉をまぶし、150度の油で20秒ほど揚げます。油から上げた後、余分な油を落としていただくわけですが……これがかなりの美味!

「萩の月」に小麦粉をまぶし、150度の油で揚げます
「萩の月」に小麦粉をまぶし、150度の油で揚げます

 小麦粉をまぶし揚げたことで、「萩の月」のカステラ生地に、さらに衣ができ、本来の味わいを残しつつ、カリッとした新しい食感です。また、中のクリームはトースターの際のように硬めに仕上がり、この食感も斬新。手間はかかるものの味わいをさらにアップさせるためには「揚げ」をプッシュしたいです!

まとめ:「萩の月」の「冷凍・半チン・完チン・焼き・揚げ」のうち、最も美味しかったのはまさかの「揚げ」だった!

菓匠三全『萩の月 10個入り』1792円(税込)
菓匠三全『萩の月 10個入り』1792円(税込)

 ここまで、「萩の月」の5つのアレンジを試しましたが、一番美味しかったのはやはり「揚げ」。デフォルトの美味しさを残しつつ、新たな味わいも楽しめるという意味では、手間こそかかれど試して損はないと思いました。

 また、それ以外ではアイスケーキ感を楽しめる「冷凍」はもちろん、「半チン」「完チン」「焼き」それぞれ変わった美味しさを味わうことがでたので、興味がある人にはぜひ試していただきたいと思います。ここまでアレンジしても「萩の月」の美味しさは変わらなかったのは、完成度の高い銘菓だからこそ。そのままでも十分美味しい「萩の月」ですが、その日の気分で、ぜひ様々なアレンジを試してみてはいかがでしょうか。

(撮影・文◎松田義人)