へしこだけじゃない! 福井県の“淡麗旨口”な日本酒に合う最高の「発酵食品おつまみ」

へしこだけじゃない! 福井県の“淡麗旨口”な日本酒に合う最高の「発酵食品おつまみ」
食楽web

 福井県といえば、日本有数の酒どころ。県内には37の酒蔵が現存しており、これは37万人という人口からすると、かなりの数といえます。

 そんな福井県の地酒に合わせるのにオススメなのが、地元生まれの発酵食品の数々。全国的にはあまり知られておらず、筆者もあまりピンと来ていなかったのですが、福井の地酒と発酵食品のマリアージュを紹介するセミナーが開催されると聞きつけ、さっそく参加してきました!

端麗さと旨みが共存する福井の日本酒とは?

 福井は酒米の生産が盛んな地域です。1位の兵庫県では「山田錦」、2位の新潟県では「五百万石」、そして3位の福井県では「五百万石」を生産しています。福井の酒米は県内で消費されるだけでなく、灘や伏見といった三大酒処にも出荷されているそう。また、食用米として有名なコシヒカリは福井発祥の銘柄だというのも今回初めて知りました。

福井の地酒について話す南部酒造場代表取締役社長の南部保隆氏。同社は1901年創業で、「花垣」を扱う。南部氏は日本酒造組合の理事も務めている
福井の地酒について話す南部酒造場代表取締役社長の南部保隆氏。同社は1901年創業で、「花垣」を扱う。南部氏は日本酒造組合の理事も務めている

 そんな同県で作られる日本酒は精米度の高いものが多く、「特定名称酒」と呼ばれる純米酒、吟醸酒、大吟醸酒を手造りする蔵が多くなっています。福井は軟水が多く、柔らかい日本酒作りが得意です。さらに、冬の寒さが厳しい地域ならではの淡麗な味わいを生み出すことから、「淡麗旨口」というハイブリッドなタイプの日本酒が多いそうです。

全体的な傾向として、東日本は「淡麗辛口」、西日本は「濃醇旨口」と言われているが、福井ではその両方のいいとこどりをしたお酒が作れる
全体的な傾向として、東日本は「淡麗辛口」、西日本は「濃醇旨口」と言われているが、福井ではその両方のいいとこどりをしたお酒が作れる