ただ温めるだけで薬膳効果バッチリ
ご存知の人も多いでしょうが、「参鶏湯」といえば、韓国を代表する薬膳料理。若鶏のお腹に、もち米や高麗人参、ナツメ、ニンニク、生姜などを詰めて煮込んだ滋味深いスープです。鶏肉を丸ごと食べられ、そのエキスと漢方が溶け込んだスープを飲むことで、疲労回復、肝臓・腎臓の強化などまさに滋養強壮が期待できるわけです。
購入したカルディの「参鶏湯」を袋から開けてみると、びっくりするくらい大きな若鳥が1羽丸ごと入っています。「これホントにカルディの？」って疑いたくなるくらい本格的な韓国料理なのです。
調理方法としては3つあります。（1）袋ごとお鍋に移して約10分煮る、（2）レンジでラップして同様に約10分温める、（3）袋を開封せずそのまま沸騰したお湯の中に入れて約20分温める──この3つから好きな方法で調理するだけ。非常にお手軽です。
ただ、味つけが薄いので、お好みに合わせて塩コショウ、醤油、ネギ、ニンニク、コショウなどを入れたり、皿に取った後に岩塩などにつけて食べるのがオススメ。それだけで味わいが格段に良くなり、エキスが染み込んだスープは滋味深く、まさに絶品なのです。
鶏肉はホロリと身が崩れる柔らかさで、中からは味が染みたもち米とナツメが。そして鶏をほぐしながら食べていると骨が出てきます。しかし、この骨も噛むとすぐに崩れて全部食べられるのです。つまり骨の髄までしっかり食べられる。これは、かなりの栄養価だと思います。
本格的な韓国料理店で食べるような「参鶏湯」で、ボリュームもたっぷり。一人で食べるより、ネギや白菜、キノコ類などを入れて鍋にしちゃうのがオススメです。残ったスープに、冷やご飯を入れて卵を入れて雑炊にすれば、余すことなく栄養価を摂取できると思います。
ぜひ、「参鶏湯」を食べて強い体を養ってください。新型コロナウィルスに負けないためにも、ぜひ。
（撮影・文◎土原亜子）
