成田山詣のついでに食べたい「老舗の絶品うな重」3品を食べ比べてみた!

名代「うなぎ」と合わせて、様々な日本料理とお酒を楽しめる『日本料理 菊屋』

『川豊』の隣にある『日本料理 菊屋』は、創業280年とも言われる老舗中の老舗で、門前にて飲食業(古くは煮売屋と呼ばれていた)を営んできました。なんと現在、11代目。成田グルメを伝え続ける、希少な名店の一つとなっています。

 今ではうなぎが有名になりましたが、元来は日本料理店。うなぎと合わせて、他の料理を楽しむならこちらを訪れるといいでしょう。天ぷらや刺身、ご当地グルメの「鯉こく」、白焼きなどの一品料理のほか、天丼などのごはんものや、鰻重と天ぷら、刺身などがセットになった「鰻重御膳」など、バラエティ豊かなメニューが揃っています。

「鰻重(半身)」吸物、香物付き 2500円(1尾の場合は3800円)。肝吸にする場合は+350円
「鰻重(半身)」吸物、香物付き 2500円(1尾の場合は3800円)。肝吸にする場合は+350円

 今回、いただいたのは所謂うな丼の「鰻重(半身)」と、一品料理の「天ぷら」。効果な鰻重をお得に味わえるサイズがあるのは嬉しいですよね。お酒も進むメニューです。

『菊屋』の「鰻重」は静岡や九州産のうなぎを使っており、串打ちせずに、丁寧に焼き上げています。継ぎ足し続けてきたタレは成田らしい濃い目の醤油と甘さが際立ち、パリッと焼いたうなぎの香ばしい風味と絶妙に絡み合います。他の2店に比べ、パンチのあるコクと甘さを感じました。

[食楽web]
[食楽web]

 うなぎは串打ちしていないため、身が厚く、ふっくらしているのも特徴。半身の「鰻重」ながら、お腹も満たされているのを感じました。ちなみに、香物には大根の皮の醤油漬けも添えられているのが他とは違うところ。成田らしい漬物をさりげなく楽しめます。

「天ぷら」2000円
「天ぷら」2000円

 車海老や2種類の白身魚、野菜など9種類ほどが盛り合わされた「天ぷら」は、さっくりとした衣と具のバランスがいい。これは、ビールが進む、進む。さらに白焼きや鯉こくを味わえば、かなり満足の行く食事が楽しめるでしょう。

 ちなみに、130年は経つ建物の風情もよし。ほんのり薄暗くなった店内は居心地が良く、ついつい長居してしまいそうです。お正月だけじゃなく、ゆっくり成田散策に来た際に立ち寄るのもおすすめですよ。

●SHOP INFO

日本料理 菊屋 外観

日本料理 菊屋

住:千葉県成田市仲町385
TEL:0476-22-0236
営:10:00~21:00(L.O.20:00)
休:年中無休
http://www.kikuya.site/

調査結果

 成田山表参道には成田名物の「うなぎ」を味わえるお店がひしめき合っています。こちらにあげた『駿河屋』、『川豊』、『菊屋』は古くから地元人のみならず、多くの人に愛されてきた名店ばかり。味わいや店の風情がまったく異なるので、気に入った店へ訪れるもよし、梯子するもよし。うなぎを代表とする成田山表参道グルメを満喫してください。