【調査】年越しそばにもオススメ! 福井名物「越前そば」の旨さの秘密を探りに本場の蕎麦屋と製粉工場に行ってきた

年越しそばにも最高! 福井名物「越前そば」の旨さの秘密を探りに本場の蕎麦屋と製粉工場に行ってきた
食楽web

●調査内容:福井県のローカルグルメ「越前そば」の旨さの秘密とは? 蕎麦の名店と蕎麦粉工場を取材して確かめた

 蕎麦といえば、キリッと辛めのつゆに白っぽい蕎麦をちょっぴり浸し、つるつるっと一気にすすり上げて“のどごし”を楽しむ江戸前蕎麦が有名ですが、一方で、日本には真逆の蕎麦も多数あるのはご存知の通り。つまり、噛めば噛むほど味がにじみ出るタイプのお蕎麦ですね。

東京の蕎麦はのどごし抜群(画像はイメージ)
東京の蕎麦はのどごし抜群(画像はイメージ)

 筆者はそのどちらのタイプも好きですが、以前、全国の蕎麦を食べ歩く蕎麦マニアが「噛んで美味しい蕎麦なら、福井のが一番好き」と話していました。福井といえば “越前そば”が有名ですが、実は現地では福井の各エリアだけでとれる蕎麦=“在来品種”の蕎麦粉を使うのが常識で、それがなんとも複雑で味わい深いんだそうです。

 実際、日本蕎麦保存会が実施している「おいしいそば産地大賞」では、2020年から2年連続でランキング1位を獲得するなど、福井の蕎麦の実力はそば好きの間で高く評価されています。

在来品種がすくすく育つ福井市内に点在する蕎麦畑
在来品種がすくすく育つ福井市内に点在する蕎麦畑

 ただ、筆者は生まれてから一度も福井県に行ったことがなく、福井の蕎麦を食べた経験もなし。いつか現地で食べてみたいと常々思っていたところ、とうとうこの年末、福井を旅するチャンスが到来! 現地で本場の越前そばを味わってきました。しかも福井在住の食いしん坊の案内で、老舗の製粉工場にも潜入してきたので、越前そばの魅力とその裏側をレポートしたいと思います。