![かつや系列の蕎麦チェーン『東京とろろそば』の「辛い系」そばを全部食べてきた!](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2023/04/2023toukyoutororo01.jpg)
●「とろろと辛味」という、一見意外にも思えるメニューを展開する東京とろろそば。この意外なマッチングを試食しレポートする!
「とろろそば」に特化したチェーン店『東京とろろそば』。これまでにも、とろろをベースにして、様々な創作メニューを展開してきたお店です。今年はどうも「辛さ推し」のようで、「とろろと辛味」をマッチングさせた複数のメニューを展開しています。
確かに「そば+ラー油」を合わせたお店はありますが、さらに「とろろ」が交わると、どんな味わいが生まれるのでしょうか? 今回は、『東京とろろそば』で、3種の「辛味系とろろそば」をいただいてきました!
ラー油の辛さをとろろが包み込む「ラー油とろろつけそば」
![「ラー油とろろつけそば」759円](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2023/04/2023toukyoutororo02.jpg)
『東京とろろそば』の「辛味系とろろそば」の中でも、最もシンプルな「ラー油とろろつけそば」からいただきます。
冷たいそばのみでの展開で、お盆の上にはそば、千切りのとろろ、ラー油が加えられたそばつゆのみとなっています。
![強い辛味とシャキシャキのとろろがベストマッチの一品](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2023/04/2023toukyoutororo03.jpg)
正直、見た目的には「それほど辛そうには見えない」と思いましたが、実際にそばつゆに麺を入れてビックリ。尖った辛さを感じ、そして後半でごま油の豊かな風味が口の中で広がります。また、その辛さを、とろろのシャキシャキとした食感が丸く包み込むような味わいで、コシのある麺ともよく合います。これがベストマッチ!
そばつゆの甘塩っぱさ、辛味、とろろの風合いが渾身一体となり、お腹を満たしてくれました。「とにかく辛くて冷たい麺が食べたい!」といった人には、満足のできる一品です。
花椒の風味と濃厚な出汁のコクが美味の「担担とろろつけそば」
![「担々とろろつけそば」850円](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2023/04/2023toukyoutororo04.jpg)
続いて、「担担とろろつけそば」。「ラー油とろろつけそば」と同じく冷たいそばのみの展開で、お盆に乗せられたそばつゆを見て気分が高揚しました。とろろ、ねぎ、卵、豚肉などがゴロゴロと入っており、花椒の香りも漂ってきます。
![「進化系とろろ辛味そば」と言うべき一品!](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2023/04/2023toukyoutororo05.jpg)
そばつゆの具材をかきまぜ、麺をつけていただくと、思ったよりも辛さ控えめです。しかし、それでいて様々な具材の旨みが、独特のコクを生み出し、何杯でもすすりたくなるような味わいで、これぞまさしく「進化系とろろ辛味そば」と言うべき一品でした。複雑な風味、コク、そばの食感が、1つで味わせてくれるので、食後には十分満足することができました。
辛味+ネギ+とろろの食感が新しい「辛ネギとろろそば」
![「辛ネギとろろそば」825円](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2023/04/2023toukyoutororo06.jpg)
そして最後は「辛ネギとろろそば」をいただきます。こちらは温かいそば、冷たいそばのどちらか選べます。そばの上にとろろ、辛味で和えられた白髪ネギ、黄身、そばつゆがワンプレートに乗りサーブされます。
![辛味で和えられた白髪ネギとそばを、とろろが繋いでくれる印象](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2023/04/2023toukyoutororo07-694x520.jpg)
まず、麺の上で具材をかき混ぜた後、それに合わせてそばをいただくのですが、辛味で和えられた白髪ネギがスキッとさせてくれます。そこにとろろ特有のシャキネバ感が加わり、麺と合わせていただくと、旨みがグッとアップする印象でした。このメニューの辛味は、白髪ネギに和えられたものだけですが、それでもやっぱり強い辛さがあります。ジメジメした季節にスキッと爽やかに食べたいそばだと思いました。
●まとめ:「とろろと辛味」は確かにマッチした! さらに、その味わいを他方向に飛躍させる『東京とろろそば』の繊細な調理設計にも感動した!
![いずれのメニューもそば湯との相性も抜群でした!](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2023/04/2023toukyoutororo08.jpg)
3種の「辛味系とろろそば」をいただきましたが、意外に思ったのが、それぞれ同じ「とろろと辛味」をマッチングさせていながらも、その味わいが全く違うところ。『東京とろろそば』の、繊細な調理設計に関心させられます。そして、いずれのメニューもそば湯との相性抜群な点も大満足でした。
また、「辛いもの」は食欲を増進させるため、食べ進めるうちに「もうちょっと食べたいな」という人は替え玉をオーダーすることができます。また、いずれのメニューもうどんに変更できるほか、トッピングやご飯ものも豊富。この点もまた『東京とろろそば』の「使える」ポイントと言って良いでしょう。
これからの蒸し暑い季節には、特に猛烈プッシュしたい『東京とろろそば』の「とろろと辛味」をマッチングさせたメニュー。ぜひ一度お店で味わってみてください
(撮影・文◎中西ふみえ・松田義人)