【食楽旅】いま注目の“兵庫テロワール旅”とは?「丹波」でしか出会えない魅惑のグルメツアー体験記

最高級小豆を使った『あずき工房やなぎだ』の「おはぎ」が絶品すぎるワケ

 丹波の特産品といえば丹波黒大豆(丹波黒)が有名ですが、大納言小豆の産地としても知られています。中でも最高級品と言われるのが「丹波黒さや大納言小豆」。大粒で表皮が薄く、つややかで四角に近い形で艶やかな光沢を帯びており、糖分が高くて味わいもよいのです。

 2001年には皇太子家に愛子様が誕生された際に献上。また秋篠宮家悠仁親王誕生祝いにも献上されました。

普通の民家の座敷が居心地いい。おはぎやおしるこなどの小豆料理が味わえる
普通の民家の座敷が居心地いい。おはぎやおしるこなどの小豆料理が味わえる

 今回訪れた『あずき工房やなぎだ』は「丹波黒さや大納言小豆」が収穫できる東中地区にあり、この希少な小豆を守り伝えています。

「おはぎセット」(手作りの漬物、あずき茶付)800円
「おはぎセット」(手作りの漬物、あずき茶付)800円

 こちらで頂いたのは「おはぎセット」。地元の生産者による餅米にコシヒカリを混ぜ、ザラメで味付けしたあんこで包んでいます。甘すぎないあっさりとした味わいで、小豆の風味や食感が存分に感じられ、とにかく絶品! お店の佇まいも心地よく、ゆっくりとその美味しさをかみしめることができました。

 人気の道の駅「丹波おばあちゃんの里」から比較的近い場所にあるので、合わせて立ち寄るのもおすすめです。

●SHOP DATA

あずき工房やなぎだ

住:兵庫県丹波市春日町東中1425
TEL:0795-75-1249
http://azukikoubou.jp/
※営業日時はHPをご覧ください。

日本で最も古い「茶処」の一つ! 「丹波ささやま茶」とは

 篠山には兵庫随一の茶の産地があり、「丹波ささやま茶」として販売しています。その歴史は平安時代まで遡り、日本で最も古い茶処の一つとされているのだとか。この地域は盆地のため昼夜の寒暖差が大きく、香味豊かな茶葉を育てるのに適しているのです。

[食楽web]
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 今回は生産工場を訪れ、3つの代表するお茶をいただきました。

 丹波篠山でしか味わえないのが「青柳」。一番茶の時期に摘み取り、仕上げ加工をせずに製茶したもの(荒茶)です。確かに荒々しい渋みを感じる一杯ですが、これが他にありそうでない風味。お茶請けやご飯のお供に気兼ねなく飲めます。

 一方、「煎茶」はバランスの取れた旨みと渋みが感じられ、まろやかな後味にほっこりとします。篠山の名物「黒豆」の優しい甘さと、この煎茶の旨みがよく合うので、ぜひ一緒に味わって欲しいですね。

可愛いパッケージでお土産にぴったりな「霧茶 煎茶」も
可愛いパッケージでお土産にぴったりな「霧茶 煎茶」も

 城下町エリアの「特産館ささやま」や「大正ロマン館」のほか、「黒豆の館」、「舞鶴若狭自動車道 西紀SA(下り)」などでも扱っているので、見つけたらぜひ手にとってお土産などにご活用ください。