こだわりの極致!? 生豆を焙煎してコーヒーを淹れたら最高に旨かった

仕上げの第3ステージでコーヒーの味わいが決まる

無事に焙煎終了。焦げた豆や色付きが悪い豆は取り除く
無事に焙煎終了。焦げた豆や色付きが悪い豆は取り除く

 仕上げとも呼べるのが第3ステージ。今回はハイロースト(中煎り)に仕上げることにしました。あと少しだと自分を励ましつつ、さらに手網を振り続けますが、なかなか色付きが進みません。すると2分を経過した頃からぐっと茶色が濃くなり始め、その後は一気にコーヒー色に。ちなみに焙煎時間を短くすると豆の個性が強くなり、長くすると味わいが丸くなり飲みやすくなるとのこと。

取り除く豆の例
取り除く豆の例

 好みの色まで焙煎し、手網を火から外した後は、豆を冷やす作業が待っていました。うちわで2~3分あおいで豆を冷ますのですが、これまで手網を振ってきた手首にとっては意外にもハード。参加者の中には、扇風機を用意している方もいて「なるほど、その手があったか」と思わず感心。こうした苦難!? を乗り越え、ついにコーヒー豆が完成しました! うーん、感動です。自分で焙煎したコーヒー、美味しくないはずがない! と期待に胸が膨らみます。

焙煎したてのコーヒーをハンドドリップで丁寧に抽出
焙煎したてのコーヒーをハンドドリップで丁寧に抽出

 そしてお待ちかね。実食ならぬ「実飲」です。挽いたコーヒー粉を入れたドリッパーにお湯を注ぐと、焙煎したての豆ならではの香りが立ち込めます。林さんによると「香りを楽しむなら焙煎直後。味わいを楽しむなら4~5日後が最適」だそう。これは数日後が今から楽しみですね。

抽出したコーヒー。最高の香りです
抽出したコーヒー。最高の香りです

 今回は「焙煎」がテーマでしたが、キーコーヒーではコーヒーをより深く「識る」、そして「楽しむ」ためのさまざまなオンラインセミナーを実施中。「セミナーを機会にコーヒーの奥深い世界をぜひ知ってほしいですね」(林さん)。この機会に、コーヒーにどっぷりハマってみてはいかがでしょうか。

(取材・文◎室井康裕)

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