お屠蘇にお雑煮、おせちまで。知らないと恥ずかしい「正月の常識」クイズ

「鏡餅」の正しい開き方は?

 鏡餅ほど正月気分を盛り上げてくれるものはありません。三が日にいくら酒を飲みすぎようとも、ダラダラと過ごし過ぎて「やべっ」と思っても、部屋の片隅に鏡餅があるだけで安心します。だってまだ休んでいい気がするから。さあ、与太話はこれまで。クイズにチャレンジしてください!

1:鏡餅は、飾りなので食べなくても良い

2:鏡開きは、三が日を過ぎたら早めに食べる

3:鏡餅は包丁で切ってはいけない

解説

 お正月にお供えする「鏡餅」は、年神様の居場所と言われています。だから年神様がいるとされる「松の内」の日までお供えし、終えたら下ろします。なお、鏡開きは、この下ろした鏡餅を開く(“割る”と言う言葉は縁起が悪いので“開く”と言う)ことを言います。

 松の内の日に「鏡開き」をしなくても良いのですが、松の内が開けたら、一般的には4~5日後に鏡餅を開き、お汁粉やお雑煮などにしていただくのが一般的です。この鏡餅は、年神様の魂が宿っているので、その力を授けてもらうと言う意味があります。

 捨てずに必ずいただくようにしましょう。ちなみに鏡餅を開くときに、包丁を使ってはいけません。手で開くか木槌などで叩いて開くようにします。

回答

1:× 2:× 3:○

 というわけで、皆さんはどのくらい正解できましたか? 現代、日本のお正月の作法は、簡素化されたり、はたまた間違った方法で習慣化されたりしていることも結構あるようです。祝箸を取り箸に使っていたり、お屠蘇をガブ飲みしたり、おせち料理を重箱からつまみ食いしたり。ついついやっていませんか? ぜひ、この機会に、正月の祝い膳の本来の意味を、しっかり見直しておきましょう。