お屠蘇にお雑煮、おせちまで。知らないと恥ずかしい「正月の常識」クイズ

「お雑煮」の正しい作り方は?

 餅のかたちや出汁のとり方など、同じお雑煮でも、地域ごとにかなり味の個性が出るのがこの料理です。とはいえ、基本の考え方はどこもほとんど同じ。というわけでクイズです。正解はどれ?

1:元旦に食べるお雑煮のお出汁は、大晦日に予めとっておく

2:元旦に食べるお雑煮のお餅は飾っておいた鏡餅を使う

3:お雑煮は、本来、男性が作るものである

解説

 お雑煮を作る際のお出汁のお水は、新年の元旦に初めて汲むお水=「若水」を使用するのが習わし。なので、大晦日に雑煮用の出汁を先にとっておくのはNG。

 また、お雑煮のお餅は、本来は神棚の年神様にお供えしておいたものを使用します。年神様の魂が宿ったお餅(年塊)で、ご利益にあやかろうというわけです。しかし、これは「鏡餅」とは別のお餅で、丸餅を重ねた「鏡餅」は、年神様がいる松の内まで飾っておきます。

 ちなみに、お雑煮は男性が作る風習が全国各地に残っています。この理由には諸説あり、(1)若水を汲むのが男性の仕事なので、その延長で男性が作ることになったから。(2)お雑煮は武家社会の料理で、武士が作るとされたから。(3)正月三が日は女性が台所に立ってはいけないから――など。

 お雑煮の家庭内トラブルで、夫が「実家の味と違う」と不満をもらすケースをよく耳にしますが、そういうときは上のようなウンチクを持ち出して雑煮担当にしてしまうのが吉です。

回答

1:× 2:× 3:○