鉄板卓上鍋で自分で焼いていただく「鶏ちゃん」が登場!
「この店、大当りかも」……そう思った筆者は迷わず、目当ての「鶏ちゃん」(500円)をオーダー。ほどなくして筆者のカウンターに鉄板の卓上鍋が設置され、スタッフが丁寧に焼き方を教えてくれました。鍋が温まるまでしばらく放置し、ジュージューしてきたら、ムラが出ないようにかき混ぜながら火入れするのがコツとのこと。そして、辛いものが好きな場合は、焼きながら唐辛子を加えるのも良いそうです。さっそくその通りに「鶏ちゃん」を焼いていくことにしました。
火が入るにつれ、鶏肉とキャベツの良い香りと、唐辛子の香ばしい香りが混じり合い、食欲を刺激してきます。しっかり火が通ったところで、この「鶏ちゃん」をいただくことにしました。
鮮度の良い鶏とキャベツで奥ゆかしい味わいに!
「鶏ちゃん」を簡単に説明するならば、「鶏とキャベツの炒め物」ということになるわけですが、『さんとく』でのそれは、シンプルながらも奥ゆかしい味わいを楽しませてくれました。
まず鮮度の良い鶏肉のプリプリ食感と旨みが美味しく、鮮度抜群・甘みたっぷりのキャベツが鶏を引き立てる役割を果たしており、どちらが欠けても絶対に成立しない完成された味わいでした。唐辛子のピリッとした辛さともよく合い、お酒のおつまみとしてはもちろん、ご飯のおかずにもバッチリ。この激ウマな味で、価格はたったの500円。『さんとく』、なんという良心的な価格設定なのでしょう……。激ウマの『さんとく』の「鶏ちゃん」に会うために、「2時間弱かけて、下呂まで食べに来た甲斐があった」と思いました。
店によって味わいが違う「鶏ちゃん」。食べ比べも楽しそう
あっという間に「鶏ちゃん」をたいらげ、最後にシメとして「塩焼きそば」(600円)をオーダー。これまた丁寧に焼きあげられたもので、さきほどの「鶏ちゃん」で採用されているものと同じ絶品キャベツと一緒に炒められていました。
もちろん、この「塩焼きそば」も絶品。上品な味付けながら、次々と箸を入れたくなるようなヤミツキ感もあり、「鶏ちゃん」同様に激ウマの一品でした。
まとめ
東京に戻ってからも「鶏ちゃん」および『さんとく』がなかなか忘れられない筆者。ネットなどで改めて検索をかけてみると、「鶏ちゃん」は店によって味付け、構成が異なり、中には鶏肉ではなく、鶏皮やモツを使う店もあるそうです。食べ比べをしてみるのも楽しそうだなと思いました。
また、『さんとく』には根強いファンがおり、インスタグラムなどでは【某グルメサイトの点数低い小さなお店実はめっちゃうまい説】として紹介される名店でもあったようです。一気に岐阜ファンになってしまった筆者ですが、県内には「鶏ちゃん」以外にもまだまだ名物グルメがある様子。再訪し、さらに岐阜の絶品グルメを食べたいと思いました。
(取材・文◎松田義人)
●SHOP INFO
店名:さんとく
住:岐阜県下呂市幸田1316-1
TEL:0576-25-2229
営:17:00~24:00
休:火曜