ダイエット中、「ロイホ」でNGなオーダーの仕方は? “神やせダイエット”の石本哲郎が教える若返りやせ飯の選び方

「ハンバーグに正解はない」と知るべし

豪州産ビーフ100%の「あつあつ鉄板和風ハンバーグ(おろし醤油ソース)」
豪州産ビーフ100%の「あつあつ鉄板和風ハンバーグ(おろし醤油ソース)」

 サーロインと並び、肉メニューの二大看板である「ハンバーグ」。250gと190gのサイズがありますが、どちらを選ぶにしても単品が鉄則。なぜなら、ハンバーグに使われているひき肉は、牛であれ豚であれ、とにかく脂質が多いため、ハンバーグという時点でアウトなんです。

 例えば、黒毛和牛と黒豚を使用した「黒×黒ハンバーグ(和風おろしきのこテリヤキソース)」の場合、250gのハンバーグ=脂質57.7g、873kcal、190gのハンバーグ=脂質46.0g、718kcal。和風味はカロリーが低いイメージがありますが、そんな期待を平気で裏切ってきますね。

 また、「卵は栄養バランスが優れてるから」と目玉焼きが乗ったメニューを選ぼうもんなら、なんと958kcalと超ハイカロリーに! ちょっとでもヘルシーなもの、栄養バランスのいいもの、と考えて選んでもムダなんです。ハンバーグの中で正解を探そうにも「ハンバーグ自体に正解はない」ことを知りましょう。つまり、「ハンバーグは好きなものを単品で食べる」に限ります。

 少しでもダメージを和らげたいなら「あつあつ鉄板和風ハンバーグ(おろし醤油ソース)」がおすすめ。たんぱく質25.5g、脂質38.5gで604kcalと、ハンバーグの中では最も低脂質・低カロリーになっています。

豚ロースやチキングリルも侮るべからず

「ロイホ」には豚ロースやチキンの肉メニューもあるので、少し解説しておきましょう。まずはロース肉。一般的に、良いロース肉ほど脂質が高い傾向にあり、安いカスカスのロース肉だと意外とカロリーが低く抑えられることが多いもの。しかしながら「ロイホ」の豚ロースは脂質の高い、良いロース肉。シンプルな「国産豚ポークロースステーキ」でも、脂質が52.3g、カロリーが814kcalもあるため、食べるならやはり単品にしましょう。

 チキンは、肉メニューの中では脂質が低め。とはいえ、「チキンのジューシーグリル(バター醤油ソース)」は脂質が41.5gと、決して低くはありません。マクドナルドのビッグマックでさえ脂質28.2g。そもそも脂質が50gを超える時点で異常なんです。さらに、カロリーはごはんを足すと900kcalを超えるので、ごはんを少なめにするとか、チキンの皮を残すなど工夫した方がベターです。

 ちなみに、豚ロースもチキンもたんぱく質量は40g超としっかり摂れてるので、これ以上何かを足す必要はありません!

「迷ったらシーフード」が正解への近道

 外食だと高脂質になりがちな肉メニューに対し、比較的ダイエットに向いているのが「シーフード」メニュー。もちろん、その中にも正解不正解はありますが、正解に辿り着く可能性が高いのは肉より断然、シーフードです。

「ロイホ」においても、基本的にシーフードは優秀。ただ調理の仕方として、揚げ物とドリアには要注意です。まずは「ミックスフライ」。これは揚げ物オンパレードなため、カロリー600kcalに対し、たんぱく質はたったの15.2g。一方、脂質は43.2gと約トリプルスコア……と栄養バランスがガタガタです。ドリアも似た感じで、「海老と帆立のシーフードドリア」はたんぱく質23.0gに対し、脂質40.8gと脂質の割合が高くなります。

 それ以外のシーフードはどれを選んでもOKですが、イチオシは「真鯛・海老・帆立のあつあつグリル(温野菜添え)」。

「真鯛・海老・帆立のあつあつグリル(温野菜添え)」
「真鯛・海老・帆立のあつあつグリル(温野菜添え)」

 このメニューの最も良い点は、真鯛が入っていること。魚に含まれるDHAやEPAなどオメガ3系の脂肪酸は、血液をサラサラにしたり、老化の原因となる体内の炎症を防いだりなど、美容効果が高い良質な脂質。基本的にはサバなどの青魚に多く含まれていますが、実は白身魚である”鯛”にも豊富なんです。美味しさ追求型の「ロイホ」メニューの中で、アンチエイジングという観点からも優れたメニューといえます。

 たんぱく質も25.1gとしっかり摂れるうえ、カロリーは368kcal。そのため、これを食べる時だけは唯一、デザートをつけてもOKですよ。

洋菓子or和菓子。正しいデザートの選び方とは?

 デザートを選ぶ際、ボリューミーなパフェは避けたいけれど、「コーヒーゼリーサンデー」や、「アサイーとヨーグルトのパフェ」など洋風デザートも、「十勝あずきクリームあんみつ」など和風デザートもどちらもいけます。

「十勝あずきクリームあんみつ」
「十勝あずきクリームあんみつ」

 ちなみに、デザートを付ける際に知っておきたい豆知識をひとつ。洋菓子に比べ、和菓子はヘルシーというイメージを持ってる方も多いと思いますが、これも食べ合わせ次第で変わります。基本的に洋菓子は脂質が、和菓子は糖質が多い。そのため、ごはんや麺類などでしっかり糖質を摂ったうえ、和菓子を足してしまうと糖質過多に。一方、ハンバーグなど脂質の多い食事に洋菓子をつけると、脂質ばかり跳び抜けてしまうことになりかねません。

 要は“食事全体の栄養バランスを考えることが大切”ということ。ちなみに「真鯛・海老・帆立のあつあつグリル」は脂質も糖質も控えめなため、どちらを選んでも大丈夫です。