『てんや』はダイエットの味方!? “神やせダイエット”の石本哲郎が教える「てんや」の太らない食べ方

「てんや」の野菜天丼はヘルシーなのか? 普通の天丼と比べてみた

 揚げ物にしては、そんなに悪くない「てんや」の天ぷら。ただ、その中でも一番避けるべきは、野菜系の天ぷらです。ダイエットやボディメイクにはPFCバランス(三大栄養素であるたんぱく質、脂質、糖質のバランス)が重要になりますが、野菜の天ぷらは脂質と糖質ばかり高くなり、たんぱく質が摂れないことがほとんど。栄養バランスが悪くなってしまうケースが多いのです。例えば、普通の天丼と野菜天丼の栄養成分を比べてみましょう。

「天丼」と「野菜天丼」の成分表。いずれもみそ汁付き
「天丼」と「野菜天丼」の成分表。いずれもみそ汁付き

 野菜天丼は普通の天丼より、たんぱく質が少なく、脂質が多め。カロリーも高いことがわかります。確かに野菜は、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が多く含まれるダイエットやアンチエイジングに役立つ食材。ただ、衣に包まれている天ぷらの場合、野菜自体の量がそもそも少ないし、揚げることで栄養素も流れやすくなります。

「ヘルシーに野菜天丼にしておこう!」と思って食べていると、栄養は摂れず、カロリーばかり摂ってしまうことになりかねません。

「野菜天丼」は普通の天丼より脂質もカロリーも高め
「野菜天丼」は普通の天丼より脂質もカロリーも高め

 ちなみに、野菜の天ぷらの中でも一番ダメなのが「なす」。「なす」はめちゃくちゃ油を吸ううえ、中身はほとんど水分で、他の野菜に比べ栄養価が低いのです。

「なす」の天ぷらは脂質が高い割に栄養価は低め [食楽web]
「なす」の天ぷらは脂質が高い割に栄養価は低め [食楽web]

 また「てんや」の通常メニューにはありませんが、「かき揚げ」も尋常じゃなく油を吸うため、ほぼ油を食べてるようなもの。天ぷらでは「なす」と「かき揚げ」は危険と心得ましょう!

期間限定の「夏野菜のかき揚げ」。その形状から油をたっぷり吸い込む
期間限定の「夏野菜のかき揚げ」。その形状から油をたっぷり吸い込む

 一方、野菜の天ぷらのおすすめは「かぼちゃ」。抗酸化作用の高いβカロテンやビタミンC・Eのほか、腸内環境を整える食物繊維など、アンチエイジング的に優秀な食材なんです。何か野菜を摂りたいという場合は、かぼちゃを足すのがベストです。

野菜の天ぷらでは栄養価の高い「かぼちゃ」が優秀!
野菜の天ぷらでは栄養価の高い「かぼちゃ」が優秀!