埼玉とは思えぬパキスタン感！ 八潮市の“八潮スタン”でガチすぎるパキスタン料理を食べてきた！

珍しい食材＆スイーツがズラリ「ナショナルマート」

『ナショナルマート＆ハラール屋台村八潮スタン』は八潮駅から徒歩10分ほどの場所にあります。建物の向かって右側のテナントが『ナショナルマート』というスーパーマーケットで、左側のテナントが『ハラール屋台村八潮スタン』です。

　まず、『ナショナルマート』のほうから覗いてみることにしました。広い店内には、アジア各国（主にパキスタン製造）の食品や調味料、菓子類、衣類品から日用品までがズラリ並んでいます。パキスタンのハラールチップス「ナムキーン（Namkin）」や本格的なインド料理メーカー「MTR」のレトルト商品など、日本ではなかなかお目にかかれない珍しい商品にテンションが上がります。

　また、カラフルな手作りスイーツなども十数種が販売されています。どれを見ても味の想像ができませんが、スタッフの方が親切なので行った際には臆することなく、アレコレ質問してみると良いでしょう。

　他方、日本人にも馴染みある食材も販売されており、いずれもコストパフォーマンスに優れているのが魅力です。例えばクッキー1箱が約100円、紅茶1箱が約200円、5枚入りの冷凍ナンが400円など、物価高騰傾向の今は特に嬉しい低価格です。

『ハラール屋台村八潮スタン』に入る『シディーク』のカレーを食らう！

『ナショナルマート』でテンションが上げたところで、お目当ての『ハラール屋台村八潮スタン』で本場料理をいただくことにしました。こちらはフードコート形式となっており、パキスタン料理、マレーシア料理、日本食、中華レストランなどが全7店舗入っています。ただし、いずれの店も全てハラール仕様で、『ハラール屋台村八潮スタン』でしか口にできない味ばかりのようです。

　ここで筆者はパキスタン料理の有名店『シディーク』の「レディースターリー（カレー2種セット）」をチョイスし、電子パネルからオーダーしました。食券を持ち待つこと数分。威勢の良い声で筆者の番号が呼ばれました。そこで出されたのはお皿から溢れんばかりの巨大なナンのかたわらにバターチキンカレー、ほうれん草カレーの2種、そしてサラダ、ヨーグルトクリームが並べられたボリューミーなセットでした。

　ナンは大ぶりである一方、薄めの厚さでパリパリ食感。このナンを、甘くまろやかで、ほのかな酸味があるバターチキンカレーにつけていただくと、もう気分は完全にパキスタン！　ほうれん草カレーもバター仕立てで食べやすい味です。ヨーグルトクリームを加えれば、よりまろやかな味を楽しむことができました。

　サラダに添えられたドレッシングも、日本とはまるで違う濃厚かつ優しいスパイス感のある味わいでした。初めて食べるパキスタン料理の味に大興奮すると同時に、パキスタン料理の奥深さを感じることができました。

●まとめ：「八潮スタン」の聖地で食べたガチのハラールカレーに大興奮！　日本人への迎合感ゼロの本物の味だった

　今回食べたカレーは、確かに未体験の味わいで、日本人への迎合感ゼロのように感じました。しかし、これがかなり美味しかったです。さらに多くの人に知られれば、パキスタン料理、ハラール料理の素晴らしさ、奥深さが日本人の間にもより広まっていくはずだとも思いました。

『ナショナルマート＆ハラール屋台村八潮スタン』は、八潮スタンの象徴的スポットであるとともに、様々な食材・料理が集まっていることから「八潮スタンの聖地」と言っても良いかもしれません。この他にも八潮エリアには複数のパキスタン料理専門店があります。食べ歩きながら「八潮スタンの真髄」を体験するのも楽しいかもしれません。ぜひ一度行ってみてください！

（撮影・文◎加賀ま波、松田義人）