東京駅のラーメンストリートで「真夏の旨辛フェア」開催中! 注目の「旨辛ラーメン」3選

エビの旨みが効いた『富良野とみ川』の「北海道えび麻辣スパイス味噌拉麺」

「北海道えび麻辣スパイス味噌拉麺」1100円
「北海道えび麻辣スパイス味噌拉麺」1100円

 まず訪れたのは「ご当地ラーメンチャレンジ」の第7弾、フィナーレを飾る「富良野とみ川」。北海道や富良野の食材にこだわった絶品ラーメンのお店です。こちらの普段のメニューもかなり美味しくて個人的に好みだったのでフェアメニューにも期待大!

 ということでオーダーしたのが「北海道えび麻辣スパイス味噌拉麺」。「辛味バロメーター」は2です。「富良野とみ川」は「味噌らあめん」(900円)もすごく美味しいのですが、今回の旨辛メニューはこの「味噌らあめん」がベースです。

豆板醤や花椒、唐辛子、北海道産甘エビペースト入り肉味噌。程よい辛さのスープは後を引く美味しさ
豆板醤や花椒、唐辛子、北海道産甘エビペースト入り肉味噌。程よい辛さのスープは後を引く美味しさ

 着丼後、スープを確認。エビの香りとグッと凝縮された旨みを感じます。「味噌らあめん」と同じく北海道産大豆を使った3種類の味噌をブレンドしたスープを使用し、旨辛の肉味噌をトッピング。この肉味噌をスープに溶かしていくことで辛味が広がるようになっています。肉味噌には四川の豆板醤や花椒、唐辛子、さらに北海道産甘エビを使用したエビペーストが入っていて辛いけれど奥深い味わい。この肉味噌、ご飯にも合いそうです。

 まずはスープをそのままひと口。はい、美味しい! その後、肉味噌をスープに溶かしてひと口。いい感じに辛い、まさに旨辛。花椒のしびれ感もありつつ、旨みを強く感じます。麺と一緒に食べ進めていくとジワッと汗がにじむ感じの辛さ。トッピングの卵黄はどのタイミングで割るかはお好みですが、卵黄を絡めるとまろやかかつ、よりコク深いあじわいに。

(左)「北海道えび麻辣スパイス味噌拉麺」は平打ち麺を使用。(右)富良野産の「軟白ねぎ」は甘味があって食感もシャキシャキ
(左)「北海道えび麻辣スパイス味噌拉麺」は平打ち麺を使用。(右)富良野産の「軟白ねぎ」は甘味があって食感もシャキシャキ

 トッピングのネギは、富良野産の「軟白(なんぱく)ねぎ」。ネギの白い部分を覆って遮光して育成することで白い部分が長く柔らかく、甘味が増しているのが特長のネギです。これをあえてぶつ切りにしていて、噛むとネギの甘味が感じられるようにしています。このネギの甘味が旨辛のスープに合うんです。ネギのシャキシャキ食感ときくらげのコリコリ食感も楽しくて、次々と食べ進めたくなります。エビと味噌の旨みをしっかり感じられ、辛さの感じもちょうどいい、まさに旨辛! おなかに余裕があればぜひご飯を注文し、スープに浸して食べるのをおすすめします。

見た目爽やか『ソラノイロ・NIPPON』の「爽快!!シビ辛グリーン汁なし担々麺」

「爽快!!シビ辛グリーン汁なし担々麺」1200円
「爽快!!シビ辛グリーン汁なし担々麺」1200円

 次に訪れたのは『ソラノイロ・NIPPON』。通常は淡麗醤油味のラーメンやつけめんのほか、ベジソバやヴィーガン、グルテンフリーといった、ヘルシーなラインナップをそろえる人気店です。こちらのフェアメニューは「爽快!!シビ辛グリーン汁なし担々麺」。「辛味バロメーター」は3.5となかなかの強敵です。

「爽快!!シビ辛グリーン汁なし担々麺」には平打ち麺を使用
「爽快!!シビ辛グリーン汁なし担々麺」には平打ち麺を使用

 さっそくオーダーしてみると、3.5との前情報に首をかしげたくなるような、辛そうに見えない佇まいです。名前に“グリーン”とうたってはいましたが、本当にグリーン。辛い=赤だと勝手に脳が認識しているからか、グリーンだと爽やかささえ感じます。が、油断禁物ということで全体を混ぜてみます。

 ゴマダレに合わせているのは青唐辛子で作ったグリーンのラー油と紫蘇山椒オイル。麺を混ぜているといい香りがしてきます。さっそくひと口。やっぱり辛い! 山椒の痺れはあるのですが、香りがいい。汗が噴き出すような激しい辛さではなく、ジンジン、ビリビリが広がってくる辛さ。確かに辛いのですが、箸が止まりません。

(左)グリーンのラー油の辛さにハマります。(右)担々麺のトッピングとしては珍しいキウイ
(左)グリーンのラー油の辛さにハマります。(右)担々麺のトッピングとしては珍しいキウイ

 この後を引く感じは担々麺のゴマダレのせいかもしれません。ゴマとカシューナッツのクリーミーで優しい甘さのあるタレがベースにあるからか、ラー油や山椒と合わせてもコクのあるタレがクセになって、どんどん食べ進められます。注目はトッピングのキウイ。これを一緒に食べると甘酸っぱくてフルーティな味がプラスされて、ちょっと面白いアクセントになっています。

 青唐辛子と山椒が爽やかで辛さのわりには食べやすく、ゴマの風味がしっかりするタイプの担々麺が好きな人にはぜひとも食べて欲しい一杯。肉味噌は甘辛い味付けで豚ミンチの旨みが感じられ、全体をよく混ぜたときにいいバランスになるように計算されています。このバランスがやめられない味になっています。スープがない分、あっという間に食べきれてしまう一杯です。