パスタにふくやの明太子をまるごとドン！ 『マルゲッタ』の生パスタが福岡人に愛される理由

魅力たっぷりのメニューに迷う人が続出！　選んだのは人気No．1「クリームマルゲッタ」

　着席してメニューを開いてみると、想像以上に種類が豊富です。特に人気なのが「クリームマルゲッタ」1780円と、「ペペロンマルゲッタ」1680円だそうですが、筆者は迷った結果、人気No.1の文字を信じて「クリームマルゲッタ」を注文しました。

　店内にあちこち響く、写真を撮るシャッター音。今か今かと首を長くして待っていると、「お待たせしました」という明るい声とともにやってきました。

　明太子の存在感がすごい！　1本まるごとのっていることは知っているのに、それでも大きな衝撃が走ります。せっかくなので明太子を1切れ、そのまま口に運んでみました。「シアワセ」という4文字が、体中を駆け巡ります。ピリッと辛く、粒がしっかりと立っていて、噛むたびに広がる旨味と塩味がたまりません。さすが名店『ふくや』の明太子です。

　とろ～り濃厚なクリームソースは、言うまでもなく生パスタによく絡みます。そこに『ふくや』の明太子の旨味が加わり、無敵状態です。

　店長の市川さんにお話を伺を伺ったところ、オープン当時はソース作りに苦戦されたのだそう。「一般的な明太子パスタより、明太子の量が多く塩辛くなりがちなので、明太子に合うよう魚介の風味を入れつつ、飽きずに完食できるソースを作り上げた」とのことでした。その苦労の甲斐があり、たくさんのお客様に愛される味が完成したのです。

クセになる噛みごたえ！　こだわり抜いた自家製麺はソースにもよく絡む

　生パスタ特有のモチモチ食感と、適度な噛み応えが心地よく、ほんのり甘みのあるクリームソースにとてもよく絡みます。麺は数種類の粉を独自にブレンドして、硬水を使用。気温や湿度に合わせて微調整し、さらに手作業で麺を打つこだわりが、このおいしさを実現させているのです。

　生パスタと一緒にぜひ食べて欲しいのが、自家製「ピンサロマーナのパン」。外はカリッと、中はフワフワで、軽い食べ応えのヘルシーなパンです。

　なお、ピンサロマーナとは、長時間発酵（24時間～72時間）・高加水（80％以上）・トッピング前後に2回焼くことが特徴の新しいスタイルのピッツァのこと。専用のミックス粉には小麦粉・大豆粉・米粉・乾燥マザー酵母が含まれています。

　ピンサロマーナ生地を使用するこだわりがお客さんにも伝わったのか、『マルゲッタ』で食事をされている方のほとんどが、自家製パンを注文していました。

注文必須の自家製パン！　そのまま食べても、ソースをたっぷりつけてもOK

　生パスタも自家製パンもおいし過ぎて、あっという間に完食してしまい、もう少しゆっくり味わえば良かったと後悔するほどでした。次回は大盛りにします。

　ちなみに、筆者が食べ終わったあとのフライパンは、市川店長から「洗ったみたい」と笑われたほど、綺麗でした！

調査結果

　1人前のパスタで、こんなにたくさんの明太子を堪能できたのは初めてでした。明太子好きな方はぜひ、この感動を味わって欲しいです。何度も足を運べる方は、全メニュー制覇するのも楽しそうですね！　たくさん食べる方は「パスタ大盛り」180円（税込）で満足度アップすること間違いなしです。

（撮影・文◎馬場阿紀子）