実は330も島がある! 知られざる東京の「島酒」を7本飲み比べてみた!

東京島酒の代表格!「嶋自慢(25度)」(新島)

新島「嶋自慢(樫樽貯蔵)(25度)」1850円(税込)/株式会社宮原
新島「嶋自慢(樫樽貯蔵)(25度)」1850円(税込)/株式会社宮原

 まずは、新島の「嶋自慢」。原材料は麦、麦麹で一口飲むと、香ばしい麦の香が口いっぱい広がり、後から麹の甘味が押し寄せてくる印象です。このバランスの良さから、ストレート、ロック、水割りなどでいただくのが良さそうです。

 度数は25度と平均度数が30度前後の泡盛に比べると低めですが、もっと強めにも感じる飲みごたえです。聞けば、「東京の島酒」を代表する焼酎でもあるようで、「ですよね!」と言いたくなる優雅な味わいでした。

昔ながらの製法で作られる“幻の酒”「あおちゅう(30度)」(青ヶ島)

青ヶ島「あおちゅう(30度)」4400円(税込)/青ヶ島酒造合資会社
青ヶ島「あおちゅう(30度)」4400円(税込)/青ヶ島酒造合資会社

 続いては、流人が青ヶ島に辿り、その製法を伝授したと伝えられる芋焼酎「あおちゅう」。青ヶ島における芋焼酎は「幻の酒」といわれ、昔ながらの製法で醸造されているのも特徴だそうです。中でも比較的入手しやすいのがこちらの「あおちゅう」です。甘さと辛さを交互に感じされる味わいは、かなり独特の味ですが芋焼酎好きには「この焼酎でなくちゃダメ!」という人がいるのも納得のヤミツキ感です。

 度数は30度と平均的度数です。「あおちゅう」の強い個性を味わいたい場合はストレート、ロックがオススメ。また、「ちょっと個性強すぎなんだよなぁ~」という方には、マイルドなお湯割り・水割りなども良いと思いました。

麦本来の香りと甘味で病みつき必至!「御神火 天上(25度)」(大島)

大島「御神火 天上(25度)」2580円/有限会社谷口酒造
大島「御神火 天上(25度)」2580円/有限会社谷口酒造

 続いては、ブルーの瓶がまばゆい大島の「御神火 天上」をいただきます。グラスに注ぐと、実にクリアな見た目ですが、味わいもまた透き通るような軽い口当たりで、飲み口後半で麦麹の甘味とコクを感じる上品な味わいです。

 原材料は、麦・麦麹。減圧方式による蒸留で、麦本来の香りと甘味を損なわないよう造られているとのことで、どんな割材にも合いそうに思いました。一方、かなり繊細な味わいでもあるのでストレート、ロックでいただくほうが「御神火 天上」の魅力をより強く感じることができるとも思いました。

個性的かつインパクトのある味が唯一無二!「ジョナリー(25度)」(八丈島)

八丈島「ジョナリー(25度)」1800円/坂下酒造 有限会社
八丈島「ジョナリー(25度)」1800円/坂下酒造 有限会社

 続いては、八丈島の「ジョナリー。かなり特徴的な焼酎で、一口飲むと、強いまろやかな芋の甘味を感じます。原材料は麦・芋とのことで、複雑かつ重厚感のある味わいです。

 聞けば、ブランデーやシェリーに使われている樽で貯蔵した40度の「原酒」に同蔵の「黒潮」をブレンドしているとのこと。ソーダなどの割材と合わせても、ベースの味わいを損なわないほどの強い味で、レモンやライムなどを絞っていただくとスキッとして良さそうです。