仙台のソウルフード「マーボー焼きそば」が旨すぎる! 発祥の店『まんみ』で食べてきた

甘さの後に、にんにくやスパイスなどの複雑な味がおし寄せてくる

「マーボー焼きそば(スープ付き)」930円
「マーボー焼きそば(スープ付き)」930円

 オーダーから数分で、「マーボー焼きそば(スープ付き)」が着丼。見た目的には「マーボー丼」のようにも見えますが、凝視すると、マーボーに絡む焼きそばも見え隠れしています。

豆腐はもちろん、ゴロゴロとしたひき肉の感触もアクセントとなっている「マーボー」
豆腐はもちろん、ゴロゴロとしたひき肉の感触もアクセントとなっている「マーボー」

 まずは、熱々のマーボーを口にします。見た目よりも辛さはひかえめで、むしろ最初の口当たりは甘めです。しかし、中半から後半にかけて、にんにくやスパイスなどの複雑な旨みや辛さが追いかけてきてクセになる味わいです。全体的にはマイルドで、年齢問わず親しまれていることがわかる一方、他では食べられない『まんみ』ならではの奥深い味です。

『まんみ』のマーボーには、この麺しかない!

マーボーとしっかり絡んだもちもち麺
マーボーとしっかり絡んだもちもち麺

 続いて、マーボーと絡んだ麺をいただきます。マーボーの色と重なり写真では少々わかりにくいですが、コシの強い茶色い細麺です。もちっとした食感の麺1本1本に油がコーティングされ、オイリーな質感にマーボーがしっかり絡み美味。「『まんみ』のマーボーには、この麺しかない!」と言えるほどの絶妙のコンビニネーションです。

 このマーボーと麺の絡み合いが、地元の人たちを魅了してきたことは容易に想像できました。それほどの美味しさで、仙台のご当地B級グルメへ飛躍したことも十分納得できます。

まとめ:「マーボー焼きそば」は単に“マーボー豆腐を麺にかけた”にあらず!独特の味覚設計がクセになる、知られざる仙台のソウルフードだった

 これを書いている今も、その味が脳裏を支配するほどクセになる味だった「マーボー焼きそば」。今回は、その元祖店『まんみ』でいただきましたが、この味を「地元の名物グルメとして受け継いでいこう」と各店が切磋琢磨し合いながら、盛り上げています。

 仙台の地元住民たちの間で広まっていった、知られざるソウルフード「マーボー焼きそば」。仙台へ出かけた際は牛タンだけでなく、この味にも多くの人にトライしてほしいと思います。今回の調査結果に、納得していただけるはずですよ。

(撮影・文◎松田義人)

●SHOP INFO

店名:まんみ 泉中央店

住:宮城県仙台市泉区泉中央1-22-3
TEL:022-371-9111
営:昼11:00~15:30(L.O.15:15)、夜17:00~21:00(L.O.20:45)
休:不定休