鹿児島の名物スイーツ「しろくま」発祥の店『天文館むじゃき』(鹿児島)に行ってきた!

鹿児島の名物スイーツ「しろくま」発祥の店『天文館むじゃき』(鹿児島)に行ってきた!
食楽web

●鹿児島の大人気スイーツ「しろくま」を調査。発祥の店に食べに行ってきた

 鹿児島名物のスイーツといえば、かき氷・しろくま。氷に練乳をかけ、フルーツや豆類を盛り付けた氷菓で、上から見ると白熊の表情に似ていることから、その名前が付きました。

 コンビニやスーパーのアイス売り場でも手に取ることができ全国的に有名ですが、その本家本元が鹿児島県鹿児島市にある『天文館むじゃき』の「白熊」です。

昭和21年創業、しろくま発祥の地『天文館むじゃき』

お店外観
お店外観

 白熊は、『天文館むじゃき』の創業者である久保 武氏が、昭和22年に考案し、昭和24年に販売を開始したのがはじまりです。

 当時は白蜜、赤密をかけたシンプルなかき氷でしたが、いちごに練乳をかけて食べるのにヒントを得て改良を重ね、彩りを加えるためにフルーツや豆類のトッピングをし、現在のベースとなりました。

店内の様子(食楽web)
店内の様子(食楽web)

 お店があるのは、南九州一の繁華街スポットと言われる天文館エリア。鹿児島市電・天文館通駅から徒歩2分ほどの場所にあります。平日に伺ったのですが、11時のオープン前から並ぶ人も多く、お昼頃には満席になっていました。

メニュー表
メニュー表

 王道から限定まで、16種類の白熊を販売。サイズもレギュラー/ベビーを選ぶことができ、地元の方はレギュラーを、観光客の方はベビーを注文する方が多いのだそうです。

 なぜ鹿児島の方が大きいのを頼むんだろう? と、思って聞いてみると……小さな頃からレギュラーの大きさで育っているからとのこと。元々はレギュラーのみの販売でしたが、観光の方は他の鹿児島グルメも楽しみたいのでは? との思いから、ベビーが誕生しました。

「大きいけど大丈夫ですか?」と確認されながら、今回は王道の「白熊」レギュラーを注文。

 特別に白熊の作り方を見せてもらいました。注文後、専用の氷削機で純氷を削り、器いっぱいになるまで盛り付けます。氷に合わせて削り方を変えることでふわふわの氷を作れるのだそうで、職人の技が光ります。

 その後、秘伝の自家製ミルクと密をまんべんなくかけてベースが完成。この上にチェリーレーズン、みかん、桃などのフルーツや寒天をトッピングします。

高さ約18cm! 食べごたえのある「白熊(レギュラー)」

「白熊(レギュラー)」750円
「白熊(レギュラー)」750円

運ばれてきた「白熊」を見て、その大きさにびっくり! 直径約15cm、高さは約18cmで、グラスと並べてもその大きさが際立ちます。

後ろにもフルーツがびっしり!
後ろにもフルーツがびっしり!

 後ろにもフルーツがびっしりとトッピングされています。チェリー、みかん、黄桃、バナナなどを基本に、季節にあわせていちごやメロン、スイカ、ぶどうなどが追加されます。正面真ん中で、白熊のおへその役割をしているのは、紫芋餡の練り菓子「スイートロール」です。

 スプーンを入れると、まるで新雪に足を踏み入れたときのようなふわふわさ。初めて食べるのに、どこか懐かしいような優しい甘さが口の中に広がります。

 甘すぎず、かつ物足りなさもない……自家製ミルクがかかっているところと、氷だけの部分があり、この絶妙な塩梅がこだわりのポイントなのだそう。

 食べ進めて底が見えてくると、フルーツや白豆が顔を出しました。作るときに、中の方には自家製ミルクをかけていませんが、少しずつ溶けるうちに氷と混ざり合うので、最後まで食べ始めの美味しさを堪能できました。

 食べ終わった頃にはお腹いっぱいに! レギュラーは大満足の大きさだったので、少食の方や食べ歩きを楽しみたい方はベビーも検討してみてくださいね。

まとめ

 王道の「白熊」以外にも宇治金時、チョコレート、プリンが乗ったものまで、ラインナップも豊富です。家族や友人と訪れた際はいろんな味を食べ比べるのも良いですね。鹿児島を訪れた際は、しろくま発祥の地『天文館むじゃき』で、「白熊」を堪能してみてはいかがでしょうか。

(撮影・文◎加藤あやな)

●SHOP INFO

店名:天文館むじゃき

住:鹿児島市千日町5-8 天文館むじゃきビル 1F
TEL:099-222-6904
営:11:00~19:00
休:不定休