カツ丼、牛丼、親子丼…いつの時代も日本人が愛してやまない“丼メシ”。一時期流行ったローストビーフ丼など、ごはんにのせる料理のバラエティが広がりを見せる一方で、「映え」を重視する丼やデカ盛り丼も増えています。
しかし、やっぱりいつ食べても安心できて美味しいのは、昔から愛され続ける定番丼ではないでしょうか。というわけで、東京で長く愛されるかつ丼、天丼、親子丼の名店をご紹介しましょう。まずトップバッターは、東京・西荻窪で味わえる絶品カツ丼です。
まさに王道&理想! 西荻窪『坂本屋』の至極の「かつ丼」
JR総武線・西荻窪駅から徒歩3分。火曜日のAM11時過ぎだというのに早くも長蛇の列が。これが東京屈指のカツ丼の名店『坂本屋』です。
かつてはオムライスや餃子など多様な料理を出す町中華の店でしたが、いまは「かつ丼」オンリー。しかも火・木・土曜日の11時半~15時のみの営業ということで、店に暖簾がかかる日、特に土曜は行列必至。並ぶのはイヤだという人も多いでしょうが、並ぶ価値のある絶品かつ丼に出合えます。
まず、割り下に浸ったカツをホールドする黄身と白身のそれぞれの食感の違いが秀逸。黄身のとろ~り感と白身のつるり感も非の打ち所がありません。そのベストな塩梅の黄身と白身に包まれたカツのウマさときたら、“至福”のひと言。衣はつゆを吸ったしっとり部分と、揚げたてのカリッとしたサクサク部分が自然に同居。豚ロース肉の食感も絶妙で、脂身がまた甘いこと! 完璧です。
黄身と白身でまだら模様のカツをひと切れ口に放り込み、続けてごはんをかっこむ。ごはんの炊き具合も理想的で、カツと卵とつゆの旨味にコーティングされて実に美味。一点の曇りもない、まさに理想のかつ丼です。
●SHOP INFO
店名:坂本屋
住:東京都杉並区西荻窪北3-31-16
営:火・木・土11:30~15:00(売切れ次第終了)