からあげの聖地・中津仕込みの絶品手羽先からあげを『あげ処ぶんごや 大宮店』で食べてきた

聖地・中津で修業した店主が揚げるからあげの味わいは?

左が手羽元、右が手羽先。いずれも大ぶりで肉厚
左が手羽元、右が手羽先。いずれも大ぶりで肉厚

 こちらで味わっておきたいのは手羽元と手羽先、そしてせせり。手羽元と手羽先、どちらも骨付きですが、肉は骨の周辺が一番美味しいことは、からあげ好きなら誰もが知るところ。しかもいずれも大ぶりで肉厚。カリカリに仕上がった衣を歯が突破すると、フワッとやわらかい肉が肉汁と一緒に歯を飲み込みます。軽く触れただけで、肉が骨からホロホロとはがれていくのが何とも心地いい。しょうゆダレの濃厚な風味
が、飲み込んだあとものどの奥から離れません。

 せせりは鶏の首。一番よく動く部位なのでよく引き締まっています。やさしい弾力のある食感で、噛めば噛むほどに旨みが絞り出されてきます。これはごはんと一緒に食べたくなる味です。

左がせせり、右が砂ぎも
左がせせり、右が砂ぎも

 砂ぎもはコリコリ食感を想像しがちですが、むしろ「コリフワ」な感じで、お酒のアテにしたい味わい。一瞬、歯が弾力に負けそうになりますが、すぐにフワッとした食感に包まれます。もも肉の美味しさは言うに及ばず、むね肉に至ってはしっとりやわらか。むね肉は冷めると固くなりやすいのですが、こちらのものはやわらかさが失われません。それぞれの部位に異なる美味しさがあり、それらを存分に味わえます。テイクアウトがメインのお店ですが、夜はバーにもなり、お酒と一緒にからあげを楽しむことができます。

聖地・中津では定番の柚子胡椒。からあげにつけると美味しさが倍加します
聖地・中津では定番の柚子胡椒。からあげにつけると美味しさが倍加します

 ちなみに、店主の原田さんは、同じビルの2Fで『アン・ドゥ・トヮ』というお店を経営しています。こちらにも「中津からあげ」があるとのこと。そのほか「大宮ナポリタン会」の副会長も務めており、大宮のご当地グルメであるナポリタンのPRにも力を入れているそうです。大宮に行ったときは、からあげだけでなくナポリタンもぜひ味わっておきたいですね。

●SHOP INFO

あげ処ぶんごや・大宮店 外観

店名:あげ処ぶんごや・大宮店

住:埼玉県さいたま市大宮区桜木町2-246
TEL:048-643-2001
営:11:00~14:00 16:00~20:00
休:年中無休

●著者プロフィール

松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。