お酒&おつまみが大充実! 東京農大のアンテナショップ“「農」の蔵”に行ってきた

「農」の蔵で買って帰りたいお酒はコレ!

農大花酵母「プリンセス・ミチコ」で醸した7蔵のお酒

甘口から辛口まで、蔵の仕込みによって異なる味わい。各2500円(税込)
甘口から辛口まで、蔵の仕込みによって異なる味わい。各2500円(税込)

 ここでしか手に入らない農大花酵母「プリンセス・ミチコ」で醸した日本酒です。「プリンセス・ミチコ」とは、上皇后になられた美智子さまが皇太子妃だった時に英国から献上された薔薇の品種名。この花から「花酵母」の分離に成功したのが農大醸造科学科。これをきっかけに、花酵母「プリンセス・ミチコ」の日本酒プロジェクトがスタートし、昨春、7つの蔵元から新たな日本酒がリリースされました。

 醸造を手がけたのは農大卒業生が率いる蔵元7社。代表銘柄を見てもわかるように、多くの日本酒愛好家から絶大な支持を得ている蔵ばかりです。同じ花酵母を使って7蔵が独自の造りで仕込んだお酒は、宮内庁を通じて皇室に献上されたそうです。

「花酵母の特徴を活かして醸造したお酒は、果物を思わせる香りを持ち、爽やかな酸味が心地よく、それぞれの蔵の個性が際立っていますので、飲みくらべも楽しいですよ」と店長の土橋潤二さん(以下同)。

「世界の乾杯酒」を目指して造られたawa酒

シュワシュワしたスパークリングならではの爽やかさもありながら、しっかりと米の旨味の余韻も感じられる「南部美人 あわさけ スパークリング」2500円(税別)
シュワシュワしたスパークリングならではの爽やかさもありながら、しっかりと米の旨味の余韻も感じられる「南部美人 あわさけ スパークリング」2500円(税別)

 “awa酒”とも称され、日本酒の新ジャンルとして注目されているスパークリング日本酒。「SAKE COMPETITION」発泡清酒部門において、2年連続1位を獲得した「南部美人 あわさけ スパークリング」は、瓶内二次発酵で仕込んだawa酒です。

 ドサージュ(補糖)ゼロのため、甘さを抑えた繊細でドライな味わいが特徴。「世界の乾杯酒を目指して作られたお酒です。日本酒に馴染みのない人にも興味を持っていただいている1本です」

みずみずしい味わいが魅力のしぼりたて新酒

 この時期はしぼりたて新酒も勢揃いしています。季節ごとに異なる味わいを楽しめるのが日本酒の魅力ですが、フレッシュさが感じられるしぼりたてならではの香味は格別。筆者同様、この時期を楽しみにしているお酒好きも人も多いはずです。

「しぼりたての新酒もさまざまなタイプがあります。時期的にも豊富に揃っていますが、すでに春のお酒も入荷し始めましたので、こちらもぜひ店頭でチェックしてみてください」

生物産業学部が手がけた網走産の地ビール

「網走ホワイトエール」269円(税抜)、「網走ゴールデンエール」287円(税抜)
「網走ホワイトエール」269円(税抜)、「網走ゴールデンエール」287円(税抜)

「充実しているのは日本酒ですが、ビールやシードル、ワインも扱っています。北海道網走市にあるオホーツクキャンパスに拠点を置く生物産業学部が開発研究に関わっている地ビールは、地元産の小麦や大麦麦芽にこだわってつくられたものです」

「網走ゴールデンエール」は地元網走産の大麦麦芽とドイツ産麦芽など数種類を使い、麦芽本来の旨味とほのかな甘みが感じられるシンプルでありながら癖になる味わい。

 一方、網走産秋播小麦「きたほなみ」を使用した「網走ホワイトエール」は、小麦由来のまろやかな飲み口と、オレンジピール・コリアンダーシードによる柑橘系の香りが特徴的です。