東京から日帰りOK! 猛暑も吹き飛ぶ絶品「うな重」3選

何度も食べたくなる絶品「うな重」

『松琴楼』(神奈川県小田原市)

「うな重」3780円(300g)。肝吸い・お新香付き
「うな重」3780円(300g)。肝吸い・お新香付き

 最後にご紹介するのは神奈川県小田原市。小田原城の近くにある『松琴楼』です。筆者は小田原に行くたび、ここに行きますが、人気店なのでいつも行列ができていて、たいてい並ぶことになります。しかもうなぎが無くなったら閉店なので、お昼に確実に食べるなら11時のオープン時から並んでおくことをお勧めします。

 さて『松琴楼』の「うな重」は、“松竹梅”といったランク分けはなく、うなぎの重さ140g~300g(5段階)で注文するシステムです。せっかくですから300gがお勧め。

 オーダーが済むと、自家製のうなぎの骨(せんべい)とお新香がサービスで出てきます。ちなみに、こちらの「うな重」は注文が入ってからうなぎを1串1串焼き始めるので時間がかかります。そこで、この骨せんべいをぽりぽり、ビールでも飲みつつ待つのが正解です。

 さて、待つこと20~30分ほどで「うな重」と肝吸いが登場します。こちらは重箱ではなく丸い椀のスタイル。いわば丼なのですが、丼を埋め尽くすかのごとくうなぎに迫力があってテンションが上がります。

 うなぎはふっくらと太っていて、端っこや皮目の焼き具合がパリッとしているんです。タレは、一般的なうなぎ屋さんよりあっさり目。サラリとして甘すぎず、これがまた美味しい。卓上にあるタレを後がけして、自分の好みに調節することもできます。筆者は、個人的にはこれが非常に気に入っているんです。最初から甘めのタレでバッチリ決められてしまうと、飽きてくることもあるからです。

 ここでは、まず、半分くらいまではうなぎ本来の美味しさを堪能すべく、山椒だけをかけて食べます。残り半分くらいになったところで、タレをかけ、ご飯にもしっかり染み込ませて一気に食べる。こうすると、変化を感じつつ最後まで楽しく味わうことができます。

 というわけで、うなぎって、テンション上がりますよね。ぜひ、夏バテを予防するためにも「うな重」を食べに行ってみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:小川家
住:静岡県下田市2-8-14
TEL:0558-22-0365(完全予約制)
営:11:00~15:00、(土・日・祝)11:00~14:00
※7、8月は16:30~19:00も営業
休:土用丑の日、1月1日、1月2日、水

店名:うなぎ小林
住:長野県諏訪市四賀赤沼1958-2
TEL:0266-54-7717
営:11:00~14:00、17:00~20:00
休:月曜、第1・3火曜(祝日の場合は翌日)、第2・4木曜

店名:松琴楼
住:神奈川県小田原市栄町1-14-37
TEL:0465-22-4401
営:11:00~14:00、17:00~20:00(19:00LO)
休:火曜