東京から日帰りOK! 猛暑も吹き飛ぶ絶品「うな重」3選

白焼きと蒲焼が一度に味わえる二段重

『うなぎ小林』(長野県諏訪市)

「金銀重」5200円。肝吸い・お新香付き
「金銀重」5200円。肝吸い・お新香付き

 長野の諏訪湖周辺は鰻屋が多数点在しています。昭和30年代まで、諏訪湖から流れ出る天竜川で、天然うなぎが豊富に獲れたからだそうです。しかも、蒸し焼きの「関東風」と、蒸さずに焼く(地焼き)の関西風の店が混在していて、その両方の味が楽しめるという面白いエリアなのです。

 そんな諏訪市の中でも人気店『うなぎ小林』は、正真正銘の四万十川の天然鰻を出すお店です。時価で5000円~1万円くらいまでで、予算を言えば、それに応じて出してくれます。というわけで、天然モノを食べてみたいと訪れたのですが、メニューを眺めていて惹かれたのが、「金銀鰻重」(5200円)という二段重ねのお重。養殖物ですが、「白焼きうな重」と「蒲焼きうな重」を同時に味わえる。これは珍しいと思って注文しました。

ちなみに、最近では養殖の技術が上がり、天然物と味もさほど変わらないとも言われています
ちなみに、最近では養殖の技術が上がり、天然物と味もさほど変わらないとも言われています

 さっそく登場した二段重。上には白焼き重、下には蒲焼重。両方を並べるとなんとも贅沢な気分になります。

 生わさびが一緒に出されるので、白焼きの方はわさび醤油で食べてみました。この食べ方は、お酒のアテとして白焼きを食べる方法ですが、今回は「うな重」ですから、もちろんご飯と一緒に食べます。うな重は“タレ命”と思っていましたが、このわさび醤油でご飯とうなぎを一緒に食べてみると、なかなかキリッと上品で美味しいんです。

 もちろん、蒲焼きの方はこっくり甘めのタレで、安定的な美味しさ。白焼重と蒲焼重を交互に食べるという贅沢な体験ができました。