サックリ揚げたて“排骨”ד担々麺”! 神保町にできた排骨担々麺専門店『五ノ井』に行ってきた

店主に一問一答!

 美味しいものを食べたら、やっぱり質問したくなります。というわけで店主の五ノ井さんに一問一答!

タレに漬け込んだ肩ロースに、片栗粉に少量の小麦粉を混ぜた特製衣をまぶして揚げます。これがパリッと感のヒミツ
タレに漬け込んだ肩ロースに、片栗粉に少量の小麦粉を混ぜた特製衣をまぶして揚げます。これがパリッと感のヒミツ

──パイクーの美味しさの秘訣は?

五ノ井さん:うちのパイクーは、豚肩ロースをタレに漬け込んで、片栗粉をつけて揚げています。揚げ具合は、肉の真ん中まで火が通る少し手前。熱々の担々麺の上に載せるので、お客さんが食べる頃に、じんわり中まで火が通ってジューシーに仕上げるように心がけています。

パイクーは、豚肩ロースを使用。赤身と脂身のバランスが良いそうです
パイクーは、豚肩ロースを使用。赤身と脂身のバランスが良いそうです

──香りがとてもよかったのですが、その秘密は?

五ノ井さん:ラー油は、四川の山椒と唐辛子をたっぷり入れてゆっくり火にかけ、シビれ感よりも香りを移す方法で自家製ラー油を作っています。また、ゴマを粗めに擦って粒を残したゴマだれを作って、複数の醤油と合わせて返しにしています。

──担々麺がとてもさっぱりしていましたが、どんな工夫を?

五ノ井さん:ベースのスープは鶏の胴ガラ、豚のゲンコツ、香味野菜。親鶏を丸々1つ使って煮込んだ中華スープです。うちはいわゆるピーナッツペーストを入れないタイプのさっぱり系。しかも山椒のシビれ感や唐辛子の辛さも強めではないので、「パンチがない」と言われることもありますが、老若男女、みんなが食べやすいように、優しい味を心がけています。

ラー油も自家製
ラー油も自家製

──ご主人の経歴を教えてください!

五ノ井さん:以前は和食の修業をしていたのですが、父に誘われ渋谷の排骨担々麺の老舗『亜寿加』に入り、2代で料理人をやっていました。父と一緒に新しい店を立ち上げるつもりだったのですが、残念ながら他界してしまい、私一人で開くことにしたんです。

店主の五ノ井さん
店主の五ノ井さん

 五ノ井さんの穏やかな話ぶりを聞いていて、このお店の排骨担々麺がさっぱり、優しい味で食べられる理由がよくわかりました。

 ちなみに、「排骨冷やし担々」や「排骨冷やし」というメニューもありますが、なんと通年のメニューなんだそうです。「冬の乾燥してくる時期になると、意外にも “冷やし”が良く出ます。のど越しがいいからかもしれませんね」と五ノ井さん。

 カリッと揚がったアツアツのパイクーと冷やし担々麺の組み合わせは、さらにさっぱり食べられそうです。みなさんもぜひ味わってみてください!

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

排骨担々 五ノ井

店名:排骨担々 五ノ井

住:東京都千代田区神田猿楽町1-3-6
TEL:03-3259-0125
営:11:00~15:30 16:30~21:00
  土11:00~17:00
休:日・祝
https://twitter.com/paikutantan