千葉のからあげの名店『鶏男』に行ってきた。ゴロゴロからあげと半身揚げが絶品すぎる!

千葉のからあげの名店『鶏男』に行ってきた。ゴロゴロからあげと半身揚げが絶品すぎる!
ゴロゴロとりからあげ。ゴロンとして食べやすい大きさ(写真は約300g) | 食楽web

 料理の味だけでなく、お店の雰囲気や店主の人柄なども含めて「味のうち」と言われることがあります。千葉県の法華経寺参道にある『鶏男・参道店』もそんなお店。

鶏男・参道店。外観からは店内のディープさは予想だにできません
鶏男・参道店。外観からは店内のディープさは予想だにできません

 からあげグランプリで金賞受賞歴のある名店で、常連さんに人気のご主人がいます。テイクアウト専門かと思いきや、イートインスペースも。筆者が初めて訪れたときは「奥で座って食べなよ」とご主人が気軽にすすめてくれました。

 モモ肉に味噌や醤油、一味などで味付けした「ゴロゴロとりからあげ」(100g・280円)と「名代 鶏男の半身揚げ」(680円)をいただいた筆者。店内には60~80年代の懐かしいLPがズラリ! お願いすると、これまた懐かしいレコードプレーヤーで流してくれる曲も。

 ビートルズを聴きつついただいたゴロゴロとりからあげ、驚くほどに衣が薄い!「え?衣どこにあった?」と思ってしまうほどに、歯がいきなり肉に突入。しかも肉汁たっぷりで、プリプリの肉が舌の上を滑るようです。味噌や醤油よりも、うま味の完勝といった雰囲気の絶品からあげです。

15分ほどかけて揚げていく半身揚げ
15分ほどかけて揚げていく半身揚げ
名代 鶏男の半身揚げは衣をつけない素揚げで、とにかく皮が美味しい!
名代 鶏男の半身揚げは衣をつけない素揚げで、とにかく皮が美味しい!

 一方、15分ほどかけて揚げる半身揚げは皮がカリカリ。濃厚な鶏のうま味がしみ込んでいて、皮だけで十分美味しい。ムネ肉もそれとはわからないほどジューシーでやわらかくホクホクしています。塩ダレに8時間以上漬したあと、表面を軽く流水で洗うそうで「そのまま揚げるとしょっぱくて皮は食べられないからね」とご主人の村上全人さん。

 店内にはレコードのほか、野球盤やフィギュアなど懐かしいアイテムが並びます。見ているだけで楽しくなるこれらのものは常連さんが置いていくのだとか。また床にはレコードを埋め込んでいるこだわりよう。「いや、それさ、落ちたまま剥がれなくなったんだよ」と村上さんが笑います。明るく飄々としたご主人。常連さんが“モノ”持参で訪れるのもわかります。からあげも絶品で、筆者も吸い寄せられるように再来店することでしょう。

●SHOP INFO

鶏男・参道店 外観

店名:鶏男

住:千葉県市川市中山4-9-9
TEL:080-9201-9293
営:月~水・金12:00~20:00
  土・日・祝11:00~20:00
休:木曜

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。