ふわふわな看板ネコ店主に癒される? オセアニアワインと多国籍料理のワインバーに行ってきた

豊富に揃う一品料理とワインのマリアージュに舌鼓

 個人的には、ワインはフードともに楽しみたい派の筆者。cyamaはそんな気持ちも満たしてくれる、フードもしっかりおいしいワインバーです。「飲むこと、食べることと同じくらい料理が好き」な三浦さんが、食べ歩きや雑誌、大好きな映画からイメージしたオリジナルメニューを手づくりしています。チーズやオリーブのような定番だけでなく、点心やがっつり系の食事になるメニューも。不動の人気メニューは「パピ陽軒のしゅうまい」とカレー。かしわ飯おにぎりや、冬季限定で鍋も。グランドメニューがこれなのだから、日替わりメニューのユニークさ、バラエティの豊かさは想像できますね。

 カレーは「チャマ風スリランカカリー」と「挽肉とピーマンのキーマカレー」の2種から、日によってどちらか1種が提供されます。どちらも手間ひまかけてつくられ、スパイスの香りが高いこと。取材日のスリランカカリーはさらさらのルーにスプーンで切れる柔らかな鶏肉がゴロリ。しっかり1人前のライスがするするとお腹に入っていきます。常日頃から思っている「ワインとカレーは相性抜群」の持論を証明してくれるマリアージュ。キーマカレーもぜひ食べてみたい!

 取材日のおすすめフードも魅力的なメニューばかりで、目移りしてしまいます。かた焼きそばは、ぱりっとした焦げ目の香ばしさと、シンプルながら中華のコクがある味わいがいい。個人的には自然派の白ワインが合いそうだと思い、また一杯グラスを重ねてしまいます。

 美味しいワインを飲んで気が大きくなったところで、フォアグラをオーダーすると……なんともドラマティックな一皿が。ほんのり甘みのあるソースがかかった大ぶりのフォアグラに、カシスを加えてヴァイオレットカラーに仕立てたポテトサラダと、たっぷりのエディブルフラワーが添えられています。
 これは赤ワインか、それとも最古のお酒ともいわれるミード酒か、迷いに迷てどっしりとした赤ワインを選んでもらいました。

 ハチミツと水だけでつくられたミード酒のやさしい甘さは食後のお楽しみに。ホットで飲んでも美味しそうです。

 そして最後に忘れちゃいけない、いえ、忘れられるはずもないのがこちらのお店の店長のパピコ。お客様が飲食している間は本当におとなしい、いい子なので、いざ姿を見たいと思ったときに「どこ?」となるかも。小さなお店の中にいくつか居場所を見つけ、上手におさまっています。

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 パピコ店長と三浦オーナーに別れを告げて店を出ると、ほろ酔いで満腹。次に来た時は何を飲んで食べようか…。そんな楽しみがすでに頭をよぎるこの幸せ。まさにとっておきです。

(取材・文◎稲佐知子)

●SHOP INFO

wine bar cyama

店名:wine bar cyama

住:神奈川県横浜市西区岡野1-4-5
TEL:045-548-9745
営:20:00~翌1:00
休:日祝
http://www.dogyear.biz/