小松菜・厚揚げ・しいたけのみぞれ仕立てのレシピ|胃腸をいたわる大根の優しい味に感動した話

働く妙齢男女が直面する「野菜を摂らなきゃ」プレッシャーも何のその。楽しくおいしく、野菜で飲めれば最高! と、酒に合う野菜のおつまみ、通称“ベジつまみ”を提案。外食好き&料理ベタの酒飲み女性ライターが、マクロビ料理家・丸さんの指南を受けつつお届けします。

【ベジつまみ】小松菜・厚揚げ・しいたけのみぞれ仕立て|胃腸をいたわる大根の優しい味に感動した話
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 怒濤のような忘年会、家族や旧友とゆっくり過ごす正月、そして新年会。お酒をたしなむ人ならば、年末年始をまたぐこの時期はどうしても酒量が増えがちである。そして胃腸にむち打つ脂っこい宴会メニューに豪華な正月料理。さらには「寒いから」「正月休みくらいのんびり」という怠け者マインドによる運動不足まで追い打ちをかけてくる。つまりあれだ、この時期の酒飲みの内臓は弱りがちなのである。

 かといって飲みたくないわけではないのが、飲んべえの面倒なところ。こういうときは、優しい味わいのつまみを肴に、チビチビと熱燗なんぞいくのがよろしいかな、なんて懲りない考えが頭をよぎっていたりして。

 そこで登場したのが、大根おろしをたっぷり入れたみぞれ仕立ての煮物。小松菜、厚揚げ、しいたけと、見ためからして優しさ満点。

「大根には消化を助ける成分が入っていますから、こういう食べ過ぎがちなシーズンにはぴったりですよ。風邪を引きやすい時期でもあるので、身体を温めるショウガも入れましょう」

 食べて気づいた。どの食材も、だし汁をたっぷり含むものばかり。口に入れるとジュワッと昆布だしの優しい風味が広がって、ほっこりと身体も温まる。水分摂るのも大事なのよね。この優しさには感動。それにしても、だしを含んだ大根のシャキシャキがさっぱりとしておいしい。いやあ、熱燗に合うねえ。

「適度にシャキシャキ感を残すために、大根をわざと粗くおろしています。おつまみにするなら、そのほうが食べやすいと思いますよ」

 ひとり用の土鍋で作っても簡単にできる、と丸さん。飲みすぎた翌日のお助け的一品、弱ったた飲んべえを優しく包む味わいだ。