働く妙齢男女が直面する「野菜を摂らなきゃ」プレッシャーも何のその。楽しくおいしく、野菜で飲めれば最高! と、酒に合う野菜のおつまみ、通称“ベジつまみ”を提案。外食好き&料理ベタの酒飲み女性ライターが、マクロビ料理家・丸さんの指南を受けつつお届けします。

先日、徳島県に出張に行って、帰りに「芋けんぴ」を買ってきた。カリッと揚げたさつまいもにたっぷりお砂糖がまぶしてある、アレである。一時期は“年寄り菓子”扱いだったが昨今のヘルシーブームでジワジワと人気も再燃。しかも徳島でかった芋けんぴは、鳴門金時を使ってるだけあって、まあ美味。手が止まらず、袋が半分になってハッと気づいた。揚げてがっつり砂糖がかかったこれ……何カロリー……?
おやつっぽく食べられるヘルシーなベジつまみがあれば。そんな思いで丸さんにアイデアを募る。「甘くはないですけど、さつまいもをきんぴらにしてみるといいかもしれないですね」と、私ではとうてい思いつかないご提案。「さっと油で揚げる程度なのでそんなにカロリーも上がらないし、1本をフライドポテトみたいに太めにするとおやつっぽく食べられるんじゃないかなあ」。
そうして完成したのがこちらの一品。片栗粉をまぶしてカリッと揚ったさつまいもの中身はホクホク。ごぼうも混ぜてあるところが、食物繊維が強化される感じもして嬉しい。それにしても、食後にふわりとおしゃれな酸味が香るのはなぜ?
「味つけにバルサミコ酢を使ったんですよ。そうすればワインとも相性が合うんじゃないかな、と思って」
その狙いは的中。白赤、どちらでもいけるワインのつまみにこれは最高だ。そして、素朴な食材ながらなかなか見た目もおしゃれ。塩加減の調整でおやつにもつまみにもなる、覚えておくとなにかと便利なレシピではないだろうか。