【ベジつまみ】柿の白和え|美しくも小さなお通しに、日本酒で舌鼓を打つ話

働く妙齢男女が直面する「野菜を摂らなきゃ」プレッシャーも何のその。楽しくおいしく、野菜で飲めれば最高!と、酒に合う野菜のおつまみ、通称“ベジつまみ”を提案。外食好き&料理ベタの酒飲み女性ライターが、マクロビ料理家・丸さんの指南を受けつつお届けします。

【ベジつまみ】柿の白和え|美しくも小さなお通しに、日本酒で舌鼓を打つ話
食楽web

 大晦日にお正月と、年末年始によく似合うのは日本酒。一年に一度の特別な時だからこそ、とっておきのおいしい銘柄を心ゆくまで楽しみたい、という酒飲みは少なくない(はず)。

 とはいえ、正月休みにかまけてだらしなく飲んでしまうのは少々もったいない気もする。一年に一度しかない締めであり始まり。ちょっぴり背筋を正して、ゆっくりと上品にいただくなんていいなあ、という理想を思い描き、丸さんにそんな場面に似合う一品を提案してもらった。この時期によく出まわっている柿を使った白和えだ。

「豆腐の水気をしっかり切って、塩麹で強めに味を付けています。柿の甘さも引き立って、日本酒にはよく合うと思いますよ」

 優しい塩気が効いたお豆腐の中に、時おり顔を出す糸コンニャクやクコの実、クルミの食感が小気味いい。おつまみ仕様だけあって、ふつうの白和えより塩気は強めだが、塩麹を使っているせいか角のないまろやかな味わいだ。

「材料を茹でる程度しか火を使いませんから、つくるのはかんたんです。見た目も上品な印象なので、お正月料理の一品として出すのもよいかもしれないですね」