働く妙齢男女が直面する「野菜を摂らなきゃ」プレッシャーも何のその。楽しくおいしく、野菜で飲めれば最高!と、酒に合う野菜のおつまみ、通称“ベジつまみ”を提案。外食好き&料理ベタの酒飲み女性ライターが、マクロビ料理家・丸さんの指南を受けつつお届けします。
冬の定番と言えば鍋物である。かつての鍋と言えば、グループで囲んでつつくもの、というイメージだったが、数年前から市民権を獲得しているのがひとり鍋。いまや100円ショップですら、ひとり用の小さな土鍋が買えるほどだ。
そんなひとり鍋が普及した理由のひとつが手軽さにある。材料を投入して火にかけるだけ。調理器具であり器にもなるので、後片付けもかんたんだ。というわけで、ちいさな土鍋を使った「つまめる鍋」を考えてみようではないですか、ねえ丸さん。
「鍋は野菜がたっぷり摂れるからいいですね。お酒に合わせるなら、味にしっかりパンチを効かせましょう」
鍋の蓋をパカッと開けると、食欲を刺激するニラとにんにくの香りがぷうんと。ああ、憎らしくも耐えがたいにんにくのパワー。たっぷり入ったみずみずしい白菜に、ニラのくさみとにんにくがよく絡み、味噌とごま油が芳ばしいコクを添える。最後にピリッと香る黒コショウもいい仕事。アツアツ、ハフハフ。これは冷えたビールが進むなあ。
「ベースのあごだしがしっかりした風味づけになるので、白菜がメインでも水っぽく感じないんですよね。残った汁に冷やご飯を入れて、雑炊にしてもおいしいですよ」
お肉なしの鍋でこの満足感。しかも材料は驚くほどリーズナブル。在り物野菜で応用も効きそうな使えるレシピ、さっそく活用させていただくとします!