ランチ激戦区・虎ノ門の行列店『肉そば ごん』が再始動! 黒毛和牛の「和牛肉そば」がスゴかった

極上のすき焼きを食べているような満足感のある一杯

 さっそく「和牛肉そば」(1200円)を注文すると、柔らかそうな黒毛和牛がたっぷりのっかり、さらに海苔と九条ネギ、そして上から葱油がかかった冷たい蕎麦の丼が登場しました。別皿には揚げ玉、生卵がセット。オススメの食べ方を聞くと、「揚げ玉を肉そば全体にかけてからよく混ぜ、卵を溶いて、そこに肉そばをくぐらせながら食べてください」とのこと。

 言われた通りにしようとは思うのですが、丼の中の「黒毛和牛」が今すぐ食べてくれと言わんばかりにぷるんと鎮座しているのです。そこで、まずはお肉だけを食べてみると、ふわっとした軽い口当たり、そして口の中で甘い脂がスーッと溶けました。なんという旨み、なんという幸せな口どけ感!

黒毛和牛ならではの極上の旨みと口どけ。単体で食べても最高
黒毛和牛ならではの極上の旨みと口どけ。単体で食べても最高

 箸が止まらず、続いてお肉を溶き卵にくぐらせて食べてみると、もはや高級な「すき焼き」です。これは危険。美味しすぎて肉がなくなってしまわないうちにお蕎麦とかき混ぜなくてはいけません。

 そこで、トッピングたちと下のつゆと極太の蕎麦をかき混ぜてみます。全体が絡み合ったところで溶き卵にくぐらせ、豪快に啜ってみると、キリッと冷たいお蕎麦と、人肌程度に温かい和牛の温冷感が心地いい。さらに九条ネギや海苔の香りと、自家製の葱油の香ばしさ、そして煮干しや鰹節などの魚介系のおダシ感がワッと押し寄せてきます。じつに秀逸なバランスです。

 お料理を開発している井上彬さんにお話を伺うと、
「お蕎麦は、噛むほどに蕎麦本来の香りがしっかりと立つものを使用しています。つるっとした喉ごしとモチッとした食感を出すために、山芋を練りこんでいます。また、今回のリニューアルで茹で上げた蕎麦を〆る際の冷水も厳選し、さらに喉ごしをよくしました」

オリジナルの蕎麦
オリジナルの蕎麦

 また、今回から使用を始めた黒毛和牛は、冷たいお蕎麦に合うように、より上質でしつこさのない脂を持つ部位も厳選しているとのこと。

 そのお肉も、調理温度を徹底しているそうです。だから冷たいお蕎麦とも相性が良く、神業のような口どけになるのです。ガッツリ系の肉そばなのに、細部に到るまで本当に繊細!

見目麗しい黒毛和牛。美味しいものは美しいのです
見目麗しい黒毛和牛。美味しいものは美しいのです

 外出自粛期間が長かったせいか、久しぶりに安心して外食ができた喜びも手伝って、心底、堪能することができました。そして、来店するすべてのお客さんに応援マスクを進呈しているとのことで、筆者も1枚いただきました。「食で活力を!」と書かれたメッセージにも感激。

お客さん全員に「応援マスク」を1枚進呈中
お客さん全員に「応援マスク」を1枚進呈中

 暗いニュースばかりの毎日でしたが、美味しい肉蕎麦と応援マスクで、少し明るい気分になることができました。ぜひ、皆さんも『肉そば ごん』改め『和牛肉そば ごん』で美味しい笑顔を取り戻してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

和牛肉そば ごん 外観

店名:和牛肉そば ごん

住:東京都港区西新橋2-13-3 西新橋2丁目ビル1F
TEL:03-5501-2938
営:11:30~16:30(16:00L.O)
休:日・祝