京野菜から黒アワビまで!「京都の美食」を東京23区で堪能できる限定イベントが開催中

素材の味を活かした上品な味付けの料理を堪能

「たん熊北店 二子玉川店」オリジナルメニューの「京のおもてなし特別会席」7,800円(サービス料、税別)では、京花菜辛子和え、蛤真丈、ます九条葱焼き、京都府産牛バラ肉と海老芋の京味噌煮、さくら海老ご飯などが楽しめます。

「たん熊北店」の二子玉川店で提供されるコース料理。今回のイベントでは京都府産の農林畜水産物や加工品を5品目以上使用することが前提となっている
「たん熊北店」の二子玉川店で提供されるコース料理。今回のイベントでは京都府産の農林畜水産物や加工品を5品目以上使用することが前提となっている

 花菜とは、伏見桃山で切り花用として栽培されていた寒咲き菜種のつぼみを食用にしたものです。シャクシャクとした歯ごたえとほどよい苦みが特徴で、つぼみにはビタミンAが豊富なのだとか。

菜の花に比べると軸が短く、苦みも穏やか。辛子和えや菜の花漬け、色よく茹でて食べるのが一般的
菜の花に比べると軸が短く、苦みも穏やか。辛子和えや菜の花漬け、色よく茹でて食べるのが一般的
小さな器に入っているのが京花菜辛子和え。辛子の風味と優しい苦みの相性は抜群
小さな器に入っているのが京花菜辛子和え。辛子の風味と優しい苦みの相性は抜群

 ます九条葱焼きに使われる九条葱は、口当たりが柔らかく、歯の内部にぬめりがある青葱です。関西で「ネギ」と言うと、九条葱を含めた青葱を指す事が多いんですよ。

九条葱のぬめりにこそ、香りと甘さが凝縮されている。一般的な葱に比べて長く、背丈は80cm以上、肉厚で厚みがある
九条葱のぬめりにこそ、香りと甘さが凝縮されている。一般的な葱に比べて長く、背丈は80cm以上、肉厚で厚みがある
ます九条葱焼きは、脂ののったマスと、ねっとりと甘みのある九条葱が絡み合い、日本酒との相性も良さそう
ます九条葱焼きは、脂ののったマスと、ねっとりと甘みのある九条葱が絡み合い、日本酒との相性も良さそう

 また、京都府産牛バラ肉と海老芋の京味噌煮に使われている「海老芋」は、さといもの一種。縞模様と形がえびに似ていることからこの名が付けられました。煮崩れしにくく、中まで味が染み込みやすいので、白味噌との相性も抜群です。

棒タラと炊き合わせた京都のおばんさい「いもぼう」が有名。京の伝統野菜37品目のひとつで、現在は京都南部の山城地区と京丹後などで栽培されている
棒タラと炊き合わせた京都のおばんさい「いもぼう」が有名。京の伝統野菜37品目のひとつで、現在は京都南部の山城地区と京丹後などで栽培されている
京都府産牛バラ肉と海老芋の京味噌煮は、白味噌の優しい甘さが活きた一品。ねっとりとした海老芋と白味噌が絡み合い、少しさっぱりした“京都のお雑煮”という感じだ
京都府産牛バラ肉と海老芋の京味噌煮は、白味噌の優しい甘さが活きた一品。ねっとりとした海老芋と白味噌が絡み合い、少しさっぱりした“京都のお雑煮”という感じだ

 この料理には京都府産和牛が使われていますが、「京都=和牛」のイメージってあまりないですよね。しかし、京都には明治初頭から創業しているすき焼き屋があったり、牛肉の購入量や金額が全国トップクラスだったりと、実は牛肉文化が根付いた地域でもあるのです。京都の和牛にはオレイン酸が多く含まれ、口溶けの良い脂肪を生み出しています。

 ほかにも、まだ生産者が3名しかいないという非常に珍しい京地鶏など、これから広まっていくであろう京の食材も楽しめるのは、こういったイベントならではです。