実食レポ！日本橋三越本店「スイーツコレクション」で買いたい自分のためのご褒美チョコ3選

green bean to bar CHOCOLATE

　チョコレート界のニューウェーブ「bean to bar」に注目。「bean to bar」とは、カカオ豆からチョコレートになるまでの全工程を一貫して手作業で行うこと。「bean to bar」のチョコレート専門店「green bean to bar CHOCOLATE」からは和モダンなパッケージのチョコレートバー「NIHOMBASHI」が日本橋店限定で登場。

　ドミニカ共和国産カカオ豆を使用したチョコレートに、食感が楽しいドライラズベリーとカカオニブをトッピング。和紙素材のパッケージにも定評があり、カカオの特性や味の特徴などをイメージした完全オリジナルデザインだ。タブレットは3×6ブロック。一粒ずつ味が異なるアソートボックスも捨て難いが、タブレット1枚の潔さが逆に新鮮。

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岡田美術館チョコレート

　日本・東洋の美術品と考古遺品などの文化財を収蔵する岡田美術館からは、今年も専属ショコラティエ三浦直樹氏によるアートなショコラが出店。毎年行列ができる人気商品のひとつだ。プリント系ショコラは数あれど、江戸時代の浮世絵師・喜多川歌麿の大作『深川の雪』をそのまま題材にしたと聞けば、感覚として食べる浮世絵！　という話題性も感じるが、驚くべきはショコラの味わい。

　1段4粒の2段構成で合計8粒。「紫芋×黒胡麻」「クリームチーズ×ベリーローズ」、「アーモンドミルク×ドライアプリコット」、「ゴルゴンゾーラチーズ×ベーコンチップ」「ピスタチオ×シナモン」「柚子×フレッシュバジル」「白トリュフ×南瓜」、「和栗×松茸」と、個性的なバリエーション。イメージできそうなスイーツの味わいもあれば、意外な組み合わせや、なかには高級食材が使われていたりと驚きの連続だ。

　たとえばフレッシュバジル。バジル風味などではなく、目の前で収穫したばかりのバジルをペーストにしているのでは？ と思うほどのフレッシュ感！　白トリュフや松茸の香りは一粒口に含めば高級レストランか料亭にいざなわれるようだ。そして、ベーコンチップ？　確かに口の中で感じる！　驚きの味覚との遭遇がこの1箱に凝縮されている。食べる浮世絵、行列の理由がわかった気がした。

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ラ・プティット・マーキーズ

　食欲減退カラーとも言われる青色だが、それゆえ逆に印象深い青いチョコ。カラーイメージには個人差があるものの、なにより食感が秀逸なチョコレートだ。

　1950年創業の「ラ・プティット・マーキーズ」は、ユネスコ世界文化遺産であるフランス西部のロワール渓谷に位置するアンジェという町にあるショコラトリー。青いチョコ「ケルノン・ダルドワーズ」が誕生したのは1966年。50年以上、多くの人に愛されている看板商品。

　青いチョコのモチーフはアンジェにある伝統的な屋根瓦の色から。砕いたアーモンドとヘーゼルナッツを飴がけしたヌガティンをブルーのチョコレートでコーディングしたもので、噛むとカリカリ、ボリボリと響く食感が心地よい。口の中で優しくとろける儚き一粒とは好対照のこの食感はとても新鮮だ。個包装ゆえ、友チョコやばらまき系にも使えそう。

　ロワールといえば30種ものAOCワインを生産するぶどう畑に囲まれた地方。「ケルノン・ダルドワーズ」の甘さはやや強めだが、相性のいいワインがあるのでは？　など考えながら、カリカリ、ボリボリしたい。

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　日本橋三越本店「スイーツコレクション」にはこのほかにも初登場ブランドや話題のショコラ、宝石箱並みのショコラなどが勢揃いだ。

　また、愛する人へ花贈り文化を提唱する「フラワーバレンタイン」と称して、日本橋三越本店のライオン像がバレンタイン仕様の装飾が施され、期間限定のフォトスポットに。バレンタイン一色の雰囲気を味わいながら、最後はやっぱり自分へのご褒美チョコを買う気がしている記者であった。

　前記事「2018年バレンタイン注目の日本のショコラ4選」もご参考にどうぞ。

（取材・文◎笹森ゆうみ）