「辛ラーメン ブラック」は本当にプレミアムなのか?

発売元の『農心ジャパン』の公式サイトで調べてみると、「辛ラーメン」と「辛ラーメン ブラック」の大きな違いは、何はともあれ、まず値段。メーカー小売希望価格では「辛ラーメン」が1袋170円なのに対し、「ブラック」は222円。50円ほど高いです。しかも筆者はいつも「辛ラーメン」をカルディで100円程度で買っているので、倍近くの価格差。
パッケージを並べてみます。似てはいるものの、実はかなり違いがあり、「辛ラーメン」は赤を基調としていますが、「ブラック」は黒がキーカラー。さらに、裏面は目がチカチカするくらいの金色が使われていて文字が読みづらいのですが、おカネがかかっていそうなのは確か。

さらに袋を開けてみます。「辛ラーメン」は顆粒スープ1・かやく1。対して、「ブラック」は顆粒スープ2・ かやく1で、その小袋の色も赤、金、緑と、とにかく派手&でかい。一瞬で捨てる袋なのにもったいない、と思えるほど、とにかくゴージャスな感じです。

普通の「辛ラーメン」との最大の違いは、「ブラック」に入っている顆粒スープが、特製豚骨スープと特製辛味スープのWスープになっている点。これは大きな差ですね。そこで、まずは顆粒スープをそれぞれ舐めて比較。すると「辛ラーメン」はむせるほど塩味と辛味がきつい。一方、「ブラック」の顆粒2種類を混ぜ合わせて舐めてみると、前者に比べて辛さは控えめで、濃いダシの素のような味です。

さらに、かやくにも顕著な違いがあり、「ブラック」は、肉や椎茸、唐辛子などが明らかに大きく、量も多いことがわかりました。

ちなみに、目測では麺はまったく一緒。ただし量やカロリーは「辛ラーメン」は120gで500kcalなのに対し、「ブラック」は130gで540 kcalとなっています。では、ここまで見てきた差異が、味にどのように影響するのでしょうか?