『丸亀製麺』のうどんを最高に美味しくテイクアウトする方法とは?

『丸亀製麺』持ち帰り体験記

丸亀製麺

 歩いて丸亀製麺に向かう道中、一抹の不安が頭をよぎりました。無事に持ち帰れたとしても、気になるのは味です。CMで、「丸亀製麺は工場を持たない」、「作り置きはしない」、「今日もすべての店で粉から作る」と謳っています。「打ちたて、茹でたて」にこだわるからこそ、あのもっちりとコシのある「丸亀食感」が味わえるのであって、持ち帰って約1時間後に食べたら、あの丸亀食感はどうなるのでしょうか? はなはだ心配です。

JR中野駅から徒歩5分ほどのセントラルパーク内にありますが、筆者の自宅からは徒歩30分。運動不足ゆえ歩きました
JR中野駅から徒歩5分ほどのセントラルパーク内にありますが、筆者の自宅からは徒歩30分。運動不足ゆえ歩きました

 丸亀製麺セントラルパーク店に到着したのはちょうどお昼頃。テイクアウト専用の窓口を探しましたが見当たりません。そこで、入り口にいたお店の方に聞いてみると、持ち帰りは、イートイン同様にセルフレーンに並び、「うどんを持ち帰る」旨を告げて注文。そして最後にお会計するとのこと。つまり、普通にやればいいのです。

 しかしこれが案外、普通にはできなかったのです。確かに1人分を持ち帰るなら簡単でしょう。今回は3人分で、しかも家族たちに「おろし醤油うどん」や「肉うどん(汁あり)」、天ぷらは、野菜かき揚げ、ちくわ天、かしわ天、れんこん天、さつまいも天の5種類を指定されていたのです。

野菜かき揚げ(140円)、ちくわ天(120円)、かしわ天(150円)、れんこん天(110円)、さつまいも天(110円)
野菜かき揚げ(140円)、ちくわ天(120円)、かしわ天(150円)、れんこん天(110円)、さつまいも天(110円)

 テイクアウトの流れはこうです。

1)最初に「うどんの持ち帰り」と告げ、専用のプラ丼に茹でたてを入れてもらう
2)先に進み「天ぷら持ち帰り」も告げると、“持ち帰り専用容器”はレーンと離れた場所の棚にあると言われるので、自分で取りに行き、レーンに戻って自分で天ぷらを詰める
3)支払いを済ませたら、無料のネギ、天かすゾーンに行き、好き放題取る
4)最後に、うどん専用のフタをきっちり締め、ビニール袋に入れて完了

 要するにテイクアウトもイートイン同様、全てセルフサービスなのです。

レーンの途中。天ぷらのフタが閉まらないし、肉うどんの汁はこぼすし、アタフタします
レーンの途中。天ぷらのフタが閉まらないし、肉うどんの汁はこぼすし、アタフタします

 天ぷらを選んで容器に詰めたり、3人分のうどんを受け取ったり、時間がかかるのでノロノロしていると、後ろにランチタイムで訪れたイートインのお客さんたちがどんどん並んでくるので、かなり焦ります。天ぷらは容器から溢れちゃっているし、プラ丼ぶりの肉うどんの汁を少しこぼすし、1人で3人分の持ち帰りは、てんやわんや。こんなことなら、今すぐ食べてしまったほうが楽な気がします。

持ち帰った丸亀食感はいかに?

持ち帰った丸亀

 どうにかこうにか、袋にすべてを収めて『丸亀製麺』を逃げるようにして後にしました。そもそも、ランチタイムにうどんをテイクアウトしている人はほとんどいないので、ちょっと恥ずかしい。そして購入から約1時間後に帰宅。早速食べてみます。

「おろし醤油」(390円・税別)は1時間経ってももっちり感もコシも残っていました
「おろし醤油」(390円・税別)は1時間経ってももっちり感もコシも残っていました

「おろし醤油」は、もっちりしていてコシもある。お店で食べるのとほとんど遜色なく、茹であげから1時間経っても丸亀食感はしっかりキープされていました。しかし「肉うどん」のほうは、汁に浸かっている時間が長かったので麺が汁を吸ってしまうのは当然のこと。もっちり感はありますが、コシはやはり落ちていました。

「肉うどん」(590円・税別)は1時間も置くと汁を吸ってしまうので、早めに食べたほうが良い
「肉うどん」(590円・税別)は1時間も置くと汁を吸ってしまうので、早めに食べたほうが良い

 そして、天ぷらは1時間後でも案外、カラッとしたまま。これは、夜のお酒のつまみにもなると思いました。というわけで、久しぶりに家族で丸亀を楽しむことができました。

 今回の経験から、最も大事な注意点をまとめると、持ち帰りのうどんは、汁物はなるべく避け、冷やしにする。ランチタイムなどの混雑時を避ける。あまり大人数分のテイクアウトはしないほうがいい──の3点。でも、現在のような外出自粛期間は、家族揃って外食を味わえないので、丸亀製麺のお持ち帰りは楽しめると思います。公式ウェブサイトを覗くと、うどんがテイクアウトできる店舗は持ち帰りのうどんマークがついているので、ぜひ挑戦してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)