“冷たいまま食べるから揚げ”って知ってる? 福岡の隠れた名物「冷やしからあげ」を食べてみた

温めNGな「努努鶏」と温めOKな「華からっと」

「努努鶏」を販売する鳥一番フードサービスは、もともと焼き鳥のテイクアウト専門店としてスタートしたそうです。努努鶏の製法は特許を取得しており、揚げたてのから揚げを短時間で冷凍させて完成します。

「努努鶏」は1,080円(税抜)で、福岡空港第2ターミナルビル2Fの玉屋食品で購入
「努努鶏」は1,080円(税抜)で、福岡空港第2ターミナルビル2Fの玉屋食品で購入
箱を空けると手羽中がバックに入っている。内容量は250g
箱を空けると手羽中がバックに入っている。内容量は250g

「華からっと」の博多 華味鳥は水炊きの専門店で、都内にも出店しています。九州産銘柄鶏「華味鳥」の手羽元を使用しており、約20分間じっくり揚げたから揚げを甘辛のタレに絡めて冷凍するそうです。

「華からっと」も1,080円(税抜)で、福岡空港第2ターミナルビル2FのANA FESTA福岡国内ロビー店で購入
「華からっと」も1,080円(税抜)で、福岡空港第2ターミナルビル2FのANA FESTA福岡国内ロビー店で購入
保冷バッグのなかに袋入りの手羽元が入っている。内容量は300g
保冷バッグのなかに袋入りの手羽元が入っている。内容量は300g

 努努鶏と華からっとはいずれも凍ったまま食べられるのが特徴。努努鶏は温めNGなのに対し、華からっとは温めて食べてもいいという点が大きな違いです。

凍ったまま食べておいしい衝撃の体験

 まずは努努鶏からいただきます。冷凍庫から出してすぐ食べてもいいのですが、せっかくなので推奨されている「5~10分常温に戻して」から食べてみました。

手羽中なので1個あたりのサイズは小さめ
手羽中なので1個あたりのサイズは小さめ

 ひと口かじると、衣部分はパリパリ、身は噛めば噛むほどビーフジャーキーのように鶏肉の旨みが溢れ出し、これはまさに新感覚です! 最初のうちはタレが甘口なのですが、食べ終わると少しピリ辛で、ビールやレモンサワーが飲みたくなります。

 骨に残った肉までしっかり食べようとするので手は汚れますが、なんだか夢中で食べてしまう中毒性が……。1箱しか買わなかったことを後悔するほどドはまりしてしまいました。

 続いて華からっとを食べてみましょう。こちらは「室温約20℃で約40分の解凍」が必要です。努努鶏はすぐに食べられたので、40分も待つのはもどかしさを感じました。

手羽元なので身が多い。1個あたりの食べごたえがありそう
手羽元なので身が多い。1個あたりの食べごたえがありそう

 努努鶏が甘辛さをしっかり出しているのに対し、華からっとは非常に絶妙なバランスの味付け。努努鶏がおつまみの味なら、華からっとはごはんのお供もしくは単体で食べるような味のイメージですね。

 ただし、冷たいまま食べたときに、筆者は少し物足りなさを感じました。衣はたしかにサクッとしているのですが肉の部分が多いので、もそもそした印象を受けるんです。そこで、500Wの電子レンジで約1分(2個の場合)温めたところ、これが大正解! 身が柔らかいほうが、この上品な味付けのタレがしっかり絡んでくれます。華からっとは冷たいままでもいい、でも温めるとさらにおいしいから揚げだと感じました。

 いずれも福岡空港だけでなく、通販での購入も可能です。チルド商品とは違い、賞味期限が長いのも冷やしから揚げのいいところ。冷凍庫にストックしてみてはいかがでしょうか?

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●著者プロフィール

今西絢美

編集プロダクション「ゴーズ」所属。デジタル製品やアプリなどIT関係の記事を執筆するかたわら、“おいしいものナビゲーター”として食にまつわる記事も執筆中。旅先でその土地ならではのローカルフードを探すのが好き。