しろしょうず&マスカルポーネ餡をサンドした食べるコーヒー「珈琲最中」とは?

餡と最中の皮は別仕様

「TABERU COFFEE 珈琲最中」の餡は瓶詰め、最中の皮は個別包装の別仕様。自ら最中の皮に餡を詰めて食べるいわゆるセルフ最中タイプです。この手の最中はなんといっても皮のサクッと、そしてパリッとした食感が身上。

 テイクアウトのカップをモチーフにした皮というところで、すでに既存の最中のイメージをくつがえされ、一口頬張ると瞬く間に芳醇なコーヒーのアロマに包まれます。すぐそこでコーヒー豆の焙煎でもしているのでは? と思うほどです。

「最中の生地は国内産のもち米に厳選したコーヒー豆を練りこんで仕上げました。ご縁あってスペシャルティコーヒー専門店『OBSCURA COFFEE ROASTERS』さんにご協力いただき、ブラジル産のコーヒー豆を細かくグラインドしたものを使っています」

 食べるコーヒー。それは最中の皮にあり! そして気になるのは異色の組み合わせの餡です。

白小豆にマスカルポーネが合うんです!

「餡の主役である白小豆は北海道十勝地区の限定栽培のもの。希少な白小豆のうま味や風味はもちろん、白小豆の存在を知ってもらいたい一心で白小豆と向き合った結果、ひらめいたのがマスカルポーネとの組み合わせでした。

 豆の形状を崩さぬように丁寧に炊き上げた白小豆にマスカルポーネをバランスよく加えることで、白小豆本来の上品な風味に絶妙なコクが感じられると思います。この餡と相性のいい最中の皮を考え、試行錯誤してコーヒーの香り漂う最中に行き着いたというわけです」

 なにからなにまで最中の既存概念のハードルを軽快に越えていく居山さんの発想と、珈琲最中の誕生秘話に引き込まれてしまいました。