「チキンナゲットはマックが一番美味しい」は本当か? 有名ファストフード6店のナゲットを食べ比べてみた!

マック、モス、バーガーキングのナゲットの味は?

マクドナルドの「チキンマックナゲット」5個200円
マクドナルドの「チキンマックナゲット」5個200円

 最初はマクドナルドの「チキンマックナゲット」から。筆者は生まれてこの方、数え切れないほど食べてきたので、かなり馴染み深いナゲットです。改めて他社と比べてみると、5個200円(1個あたり40円)とかなりリーズナブルな価格。ほかの店が袋入りなのに、マックだけは立派な“箱入り”。この点からも、マックでもかなり大事な商品という感じが伝わってきます。

 そして箱を開けてまず周囲に漂うのが、おなじみのマックの店内の匂い。“マクドナルド香”とでも言いましょうか。あの店内の香りとまったく一緒なのです! 目隠しして食べても、「マックのナゲットだ!」と当てられるハズ。というか、マックのお店の匂いはナゲットの匂いなのかもしれません。

 厚みは6社の中でかなり厚めで、かじってみると衣がカリッとクリスピー。ちなみにマックの公式サイトによれば、この衣は、ニッポンの天ぷらからヒントを得て作ったオリジナルの天ぷら粉なんだそうです。これは意外でした。

 そして鶏肉自体の弾力は、他社と比較すると、硬すぎず柔らかすぎず、といった中間くらい。なお、マクドナルドのナゲットはタイ産の鶏肉(ムネ肉、モモ肉、鶏皮)を使用しているそうです。

 なお、マックでは、ソース(トマトケチャップやマスタード)が無料でもらえますが、衣自体にしっかりした味がついているので、そのままでも美味。慣れ親しんでいることもありますが、6社の中でも、特に食感が軽くてスナックっぽいタイプだと思いました。

モスバーガーのナゲットは薄味でしっとりジューシー

モスバーガーの「チキンナゲット」5個350円
モスバーガーの「チキンナゲット」5個350円

 次にモスバーガーの「チキンナゲット」(5個350円、1個あたり70円)。お値段的にはややお高めですが、6社の中ではやや大きいのが特徴です。ただし厚みはそれほどではありません。そして、なんといっても色白ですね。

 かじってみると、衣は薄めで柔らかく、上品な薄味。そして鶏肉の香りがふわっとして、しっとりジューシー。マックの「チキンマックナゲット」がスナック的なのに対し、モスの「チキンナゲット」は、うどんなどに入っている“鶏天”のような一品料理的な要素が強い気がします。ちなみに使用しているのは国産の若鶏のムネ肉だそうです。

 薄味なぶん、別添えのソースがよく合いますが、モスのソースはバーベーキューソースもマスタードソースも1個40円と別売り。両方つけると、合計490円とかなりお高くなるのが玉にキズと言えるかも知れません。

バーガーキングは衣がガリガリのハードタイプ

バーガーキングの「チキンナゲット」5個180円。ソースはBBQとハニーマスタードが選べて1個は無料。追加は1個30円
バーガーキングの「チキンナゲット」5個180円。ソースはBBQとハニーマスタードが選べて1個は無料。追加は1個30円

 お次はワッパーで有名なバーガーキングの「チキンナゲット」(5個180円)。1個あたり36円で、マクドナルドよりも安い、というか今回の6社の中では最安値です。なお、バーガーキングのナゲットは普通の「チキンナゲット」と辛い「チキンナゲットスパイシーデビル」(5個210円)の2種類があります。ソースはいずれもマスタードもしくはバーベキューが1個無料で付いてきます。

 見た目はマクドナルドの「チキンマックナゲット」に似ていますが、衣が分厚く、食べるとザクザクした食感が印象的です。香りが独特で、スナック菓子のドリトスやとんがりコーンを彷彿とさせるコーンの香りや味がします。そして中の鶏肉は、マック同様、硬すぎず柔すぎず、といった感じ。これもマックに似ています。

 ちなみにバーガーキングの「チキンナゲット」の鶏肉の原産地はやっぱりマックと同じくタイ。ガリガリの食感や味の方向性など、マックのナゲットよりもさらにもう一段階、ジャンクかつワイルドな味わいでした。