「チキンナゲットはマックが一番美味しい」は本当か? 有名ファストフード6店のナゲットを食べ比べてみた!

ロッテリアのナゲットは「から揚げ」っぽい!

「ロッテリア」の「チキンからあげっと」3本190円
「ロッテリア」の「チキンからあげっと」3本190円

「ロッテリア」のナゲットは、「チキンからあげっと」という名称。他社と大きく異なる点は、まず棒状だということ。“3本入り”というように本数で数えます。そして、6社の中で色が一番濃い焦げ茶色。

 食べてみるとその理由がすぐわかりました。醤油ベースで甘めなんです。商品名通り、鶏のから揚げに近いんですね。衣もしっとりしていて、肉も柔らかめ。ピクニックなどでお弁当に入っているからあげのようです。ちなみにロッテリアの鶏肉もマックとバーガーキングと同じく原産地はタイです。

 3本入りで少ないなとは思いましたが、味が濃いのでちょうどいい食べきりサイズ。ただ、これはハンバーガーよりもおにぎりなどのご飯に合う味だと思いました。

ケンタッキーフライドチキンはさすがの美味しさ

「ケンタッキーフライドチキン」の「ナゲット」5個420円。ちなみに3個販売もあり、そちらは270円(1個あたり90円)
「ケンタッキーフライドチキン」の「ナゲット」5個420円。ちなみに3個販売もあり、そちらは270円(1個あたり90円)

 続いて、「ケンタッキーフライドチキン」です。他5社がハンバーガーショップなので、やや異色ではありますが、ここの“チキンナゲット”は外せないと思い、参戦してもらいました。ちなみに使用しているのは、フライドチキン同様、国産の鶏ムネ肉。創業者カーネル・サンダースが生み出した秘伝の11のハーブ&スパイスで味付けしているそうです。

 まず、5個420円(1個あたり84円)とチキン専門店なだけに飛び抜けてお高いですね。食べてみると、衣は薄めで、とてもやわらかい食感。中はしっとりジューシーです。いわゆるフライドチキンと同じ味付けで、しかも鶏肉の香りもちゃんとして、さすがチキン専門店の素材の鶏肉を生かしたナゲットという感じ。しかも冷めても肉が柔らかくて美味しく食べられる点もさすがでした。

バランスの良さが光るフレッシュネスバーガー

フレッシュネスバーガーの「国産チキンナゲット」5個340円
フレッシュネスバーガーの「国産チキンナゲット」5個340円

 最後は、『フレッシュネスバーガー』の「国産チキンナゲット」です。名称どおり、国産の鶏ムネ肉をメインに使用したナゲットです。

 衣はやや厚めで、醤油のような香ばしい匂いがします。いざかじってみると、衣はさっくり軽めのクリスピー食感で、香辛料の複雑なスパイシーさがパッと広がります。中のお肉もしっとり&ジューシー。ケンタッキーに比べると衣が厚めですが、その衣も美味しくて、これまた、冷めても柔らかくて美味しいナゲットでした。

 この衣、調べてみると、ブラックペッパーやパプリカ、オニオン、ガーリック、バジル、コリアンダー、セロリなどを使用しているそうです。なかなか手が込んでいますね。ソースは店内にケチャップやマスタードが置いているのでフリーで使用できるのも嬉しいポイントでした。

まとめ

左はケンタッキー、右はモス。どちらも国産の鶏肉を使用した、しっとりジューシーなナゲット(食楽web)
左はケンタッキー、右はモス。どちらも国産の鶏肉を使用した、しっとりジューシーなナゲット(食楽web)

 というわけで、6社のチキンナゲットを食べ比べてみて、味も食感も似て非なるものだということが改めてよくわかりました。どれが1番美味しいかはぶっちゃけ好みだと思います。が、わかったこととして、まずマックやバーガーキングはクリスピーな衣ですが、重めで肉がさっくり噛み切れる分、ジューシーさは弱め。ジャンクかつスナック的な要素が強く、クセになる味です。

 一方、国産の鶏肉を使っているモス、ケンタッキー、フレッシュネスのナゲットは、肉自体が柔らかくてジューシー。なかでも個人的に好きだったのは、ケンタッキーとフレッシュネスのナゲット。どちらも鶏肉そのものが美味しくて衣の味付けも美味。どちらか1つというならば、コスパの良さでフレッシュネスの「チキンナゲット」に1票入れたいなと思いました。みなさんもぜひお好きなナゲットを探してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)