【食べ比べ】スゴいと話題の3COINSの“ごはんもん”シリーズ「卵焼き出汁」で全国の名物卵焼きを食べ比べてみた

【実食】各地で卵焼きの味はどこまで違うのか!?

手前から関東風、関西風、九州風
手前から関東風、関西風、九州風

 出汁の色がそのまま卵焼きに出ました。同じ卵、同じ火力で作りましたが、九州風はお砂糖がたくさん使われているからか、他の2つに比べると表面が若干焦げやすいので、作るときに注意が必要です。

甘さの中に上品なあご出汁が広がる「九州風」

 これは紛れもなく「九州風卵焼き」の味! 厳密には九州の中でも福岡寄りですね。福岡のおばあちゃんがよく作ってくれた甘~い卵焼きを久しぶりに思い出しました。しっかりした甘さの中に、ふわりとあご出汁の風味を感じます。

 九州出身の筆者にとって食べ慣れた甘さ。さらに、あご出汁の風味に懐かしさを覚えました。この甘さ、意外とご飯が進むんです!

かつおと昆布の旨みが詰まったしょっぱい系「関西風」

 仕上がりの色が一番きれいだった「関西風卵焼き」は、昆布とカツオの風味がしっかり効いた味わい。噛むたびに出汁の旨みがじゅわっと広がります。

 九州風とは対照的に塩味が効いたしょっぱい系卵焼きで、おつまみにも良さそう。お醤油の味はほぼ感じず、出汁を楽しむ卵焼きですね。これはこれで美味しい!

九州と関西の良いとこどり「関東風」

 九州風を差し置いて筆者が今回一番美味しいと思ったのが、かつお出汁香る「関東風卵焼き」。九州風と関西風の中間のような味わいで、甘さとしょっぱさのバランスが良い甘じょっぱい卵焼きです。ベースは九州風と同じく醤油なのですが、九州風に比べると甘さが控えめなので、その分出汁の風味を強く感じました。全てにおいてちょうど良い、好みが分かれないオーソドックスな味です。

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 同じ日本国内でも、こんなにも卵焼きの味付けに違いがあるなんて面白いですよね。さすが、ごはんに合う「ごはんもん」シリーズ。どれも濃いめの味付けでごはんが進みます。遠く離れた故郷の味を懐かしむのもよし、知らない地域の味を楽しむのもよし! 気軽に各地域の卵焼きを再現できるスリコの「卵焼き出汁」、おすすめです。

(撮影・文◎佐々木 舞)

●著者プロフィール

佐々木 舞
「美味しい」を求め、毎月お給料の半分以上が食費に消える元グルメリポーターのwebライター。美味しいモノがあると聞けば躊躇なく国境も越える食マニアで、これまで食べ歩きした国は60カ国以上。日本のご飯が世界で一番好き。そんな私が見つけた絶品グルメをご紹介します。