昭和・平成・令和と、時代が変わるにつれ、ものすごいスピードで世の中は便利になってきました。この“便利さ”を追求する人間の心理は、「ラクをしたいという本能によるもの」だと聞いたことがあります。確かに、筆者も常々、「何事においても費やす時間や労力を少なくして、のんびりしたい」という精神をモットーとしています。
そして、「インスタント麺すらもっと早く作れないかな~」などと、昭和の主婦に聞かれたらお玉で殴られそうに横着なことを考えていた矢先。人気の300円ショップ『3 COINS』で、「ビストロヌードル」という商品が売られているのを発見したのです。
なんでも、即席麺と水を入れてレンチンするだけという時短商品。「どんだけ時短したいんだよ」という声も聞こえてきそうですが、ついつい筆者はこういうものに惹かれて買ってしまうのです。
しかし、買ってから家に帰り、すぐに冷静になってこう思いました。
「本当にレンチンでインスタント麺が美味しくできるのか? そもそも即席麺は、沸騰したお湯に麺を入れ、茹で加減を見たり、スープを入れるタイミングを図るなどの“ちょっとしたひと手間”があってこそ美味しくなるんじゃないの?」と。
300円というリーズナブルな商品で便利かつ時短になったとしても、通常の鍋で作るラーメンのほうが美味しかったら意味がありません。そこで、さっそく「ビストロヌードル」と「鍋」の両方で即席麺を作って食べ比べてみることにしました。