一番ウマいのはコレ! 3大コンビニの「シュークリーム」を食べ比べてみた

いざ試食開始! 個性が光る各社のシュークリーム

パッケージデザインも各コンビによって違いますし、袋の外側から見えるシュークリームの見た目もかなり異なります
パッケージデザインも、外側から見えるシュークリームの見た目もかなり異なります

 まずは購入してきた各コンビニのシュークリームの袋に書かれた数字的なデータと、袋から取り出したシュークリームの大きさについて。次の表をご覧ください。

 値段はローソンの「トロケマシュー」が200円で最高値ですが、同社ではもっとも安い「大きなツインシュー」(120円)も出しています。さらに、カロリーは大きさに比例しているのか、これもローソンの「大きなツインシュー」が342kcalと、もっとも高いです。さっそく1つずつ食べての感想をご紹介します。

 もちろん、味の好みは人それぞれなので、あくまでシュークリーム好きの筆者の個人的意見ということでご了承いただければと思います。

ファミリーマートの「濃厚カスタードシュー」

パッケージには「クリームたっぷり!」「コクと旨みのたまご使用」とのコピーが書かれています
パッケージには「クリームたっぷり!」「コクと旨みのたまご使用」とのコピーが書かれています

 まずファミリーマートの「濃厚カスタードシュー」。シュー生地は一番厚いところで約8mm。なお、シュー生地の硬さは、焼きたてのパリッとした硬めのシュー生地を10とするならば、6~7くらい。柔らかすぎず、硬すぎずといったところ。

ファミリーマートの「濃厚カスタードシュー」を半分にカットした図
ファミリーマートの「濃厚カスタードシュー」を半分にカットした図

 半分に切ってみると、カスタードクリームは、シュー生地のフチまでいっぱいに入っていていまにもトロリとこぼれ落ちそう。また、目を凝らすと、少量ながらバニラビーンズの粒つぶが確認できます。

 いざひと口かじってみると、なめらかなカスタードクリームと、シュー生地の両方の食感の違いがとても心地よく感じます。濃厚な卵の味わいと牛乳のクリーミーさ、バニラの風味、そしてシュー生地のバター味が口の中で混じり合い、バランスがいい。とくに秀逸だと思うのはカスタードのなめらかさ&まろやかさです。

セブンイレブンの「シュー・ア・ラ・クレーム」

生地の焼き色がどこのシュークリームよりも濃い目なセブンイレブンの「シュー・ア・ラ・クレーム」。上に粉砂糖が振ってあります
生地の焼き色がどこのシュークリームよりも濃い目なセブンイレブンの「シュー・ア・ラ・クレーム」。上に粉砂糖が振ってあります

 続いてセブンイレブンの「シュー・ア・ラ・クレーム」です。シュークリーム発祥のフランス語の名称で、本格的なイメージなのでしょうか。ファミリーマートより10円高い140円ですが、大きさはひと回り小ぶりです。

 こちらのシュー生地は層状になっていて、一番厚いところは約10mm。生地の硬さは、前述の評価基準(焼きたてのパリッと硬めのシュー生地を「10」とする)で言うと、7~8といったところでしょうか。若干、ファミリーマートよりはパリッとしています。

セブンイレブンの「シュー・ア・ラ・クレーム」を半分にカット
セブンイレブンの「シュー・ア・ラ・クレーム」を半分にカット

 かぶりついてみると、まずシュー生地の香ばしさと甘みを強く感じます。振りかけられている粉砂糖の影響もあると思います。また、カスタードクリームはファミリーマートのよりも量が少なめですが、バニラビーンズがたっぷり入っていて香り高い印象。また、濃厚な卵とクリームのふっくらした食感があります。

 シュー生地、カスタードクリームともに、どことなく手作り感もあるので、袋から出してお皿に盛り付け、「洋菓子店のスイーツだよ」と言って出しても疑われなさそうなクオリティと味わいです。

ローソンの「トロケマシュー」

見るからに、ファミリーマートやセブンイレブンとは違うタイプ
見るからに、ファミリーマートやセブンイレブンとは違うタイプ

 次にローソンの「トロケマシュー」です。見ての通り、ダジャレによるネーミングからして、方向性がほかと違う感じです。しかもパッケージには、「クリームだけを食べてる!? 皮がとろけるシュークリーム」と書かれていて、中はカスタードクリームではなく、ミルク&ホイップが詰まっています。

 そして、シュー生地の厚さは、もっとも厚いところでも5mm弱。硬さは10段階で評価すると、2といったところでしょうか。また、大きさ(高さ、直径ともに)は全コンビニの中でもっとも小ぶり(直径70mm、高さ38mm)です。

ローソンの「トロケマシュー」を半分にカットした図
ローソンの「トロケマシュー」を半分にカットした図

 食べてみると、一般的なシュークリームとは違って、シュー生地はヤワヤワ。あくまでクリームを包むだけの役割に徹しているかのよう。だから、口の中でいきなりホイップクリームがプニューッと広がっていきます。キャッチコピーどおり、生クリームを食べている感覚。パッケージの裏面を見るとカスタードクリームと書いてあるのですが、あまりカスタードらしい味わいは感じられず、フレッシュな生クリーム感が強いです。

 好みもあると思いますし、この商品の意図する着地点もオーソドックスなシュークリームじゃないんでしょうが、やっぱり(というか当然ながら)シュークリームを食べている感じはありませんでした。

ローソン「大きなツインシュー」

 最後は、ローソンの「大きなツインシュー」です。こちらはどれよりも見た目は大きく、カロリーも高い重量級。皮のもっとも厚い部分は、約8mm。ファミリーマートの「カスタードシュー」と同じ厚みですが、比較するとかなりソフトで、硬さは10段階で3~4くらいです。

ローソンの「大きなツインシュー」を半分にカット
ローソンの「大きなツインシュー」を半分にカット

 カットしてみると、シュー生地の中は空洞部分があり、底にはホイップクリームがたっぷり、その上にカスタードクリームがわずかにのっているという具合です。

 食べてみると、やはりホイップクリーム感が強く、カスタードクリームの味はほんのわずか。ただ、シュー生地の部分が多いせいか、さきほどの「トロケマシュー」よりはシュークリームを食べている感じはします。しかし個人的には、カスタードクリーム感がもう少し感じられたほうが嬉しいな、という印象でした。