なぜ福井県民は寒くなると「水ようかん」をこぞって食べるのか?

なぜ福井県民は寒くなると「水ようかん」をこぞって食べるのか?
食楽web

「水ようかん」といえば、一般的には夏の和菓子のイメージが強いと思います。暑い日にひんやりした水ようかんを冷たいお茶と一緒にいただくのは最高ですよね。しかし! その常識は福井県では当てはまりません。そう、同県では、水ようかんといえば「冬」の風物詩なんです。

 雪が降る寒い時期に、こたつに入って冷やした水ようかんに舌鼓を打つ…。これこそが、福井における“水ようかん道”なのです。売られているのは餅屋や饅頭屋にとどまらず、青果店や洋菓子店の店頭にも並ぶのだとか。

 何しろ、総務省が実施した平成27~29年の家計調査(速報値)によると、福井市の1世帯あたりのようかんへの支出金額は堂々日本一。しかも、それがほとんど冬季の水ようかんで消費されていると言われているのです。

 というわけで今回は、福井県民が愛してやまない水ようかんにまつわる不思議な習慣についてご紹介しましょう。