秘密のケンミンショーでも話題! 京都の町中華『中華処 楊』の「中華風カツ丼」を食べてきた

アツアツでトロトロな中華風カツ丼を実食!

「中華風カツ丼」950円
「中華風カツ丼」950円

 しばらくすると料理が到着。こちらが「中華風カツ丼」となっています。中華の丼ということで、中華丼的に八宝菜の具材が乗っているパターンかと思ったのですが、見た目は思いのほかシンプル。

 観察してみると、天津飯のようにスープ状の餡がたっぷりと入っています。またトロっとした餡によってアツアツの状態が保たれていて、湯気が立ち上っています。

[食楽web]
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 まずは餡からいただきます。一口飲んでみると確かに中華風味ではあるものの、けっこう甘めのいわゆる丼ダシの味、かと思うと、やはり中華の風味をしっかり感じるという不思議なお味。

 そこに入っているカツは中華風というわけではなく、ノーマルなサックリとしたカツ。中華餡との相性を邪魔しない存在となっています。

 ありそうだけどない、それでいて初めてなのにしみじみおいしく懐かしい。人気の一品なのも納得です。

味変の調味料で味わいがガラっと変化する

 この中華風カツ丼には山椒が乗っています。和風のカツ丼でも山椒は定番の味変アイテムですが、こちらは中華山椒の花椒(ホアジャオ)。

 山椒の掛かった部分を食べるとピリッという刺激と共に、中華風味が際立ちます。ただし辛み成分はないので麻婆豆腐のようなシビ辛というわけでは特にありません。

 さらに提供時にお店の人から「辛いのがお好きなら」と渡される唐辛子調味料を加えると、中華山椒との組み合わせで一気に表情が一変。急に四川の様相となります。

 もともと甘めの味付けだった餡が四川風に変身するので甘さから辛さへの変化度合いはかなり高め。個人的には唐辛子調味料を満遍なく加えるのではなく、あえて不均一に追加。甘い部分と四川な部分を混在させて、甘いと辛いを行ったり来たりして食べるのをオススメします。

まとめ

 モクモクと湯気をまとった汁っ気たっぷりの「中華風カツ丼」は、京都の冬メニューにベストマッチ。今回は中華風かつ丼だけ食べましたが、鮑ラーメンや皮付きチャーシューなど、おいしそうなメニューがほかにもラインナップされているので、色んな場面でのランチにもピッタリなお店となっています。

(撮影・文◎けいたろう)

●SHOP INFO

中華処 楊(チュウカドコロ ヤン)

住:京都府京都市下京区柏屋町14
TEL:075-211-1333
営:11:00~20:00
休:水曜