
●世界の珍食材に詳しい吉田誠氏が、オーストラリアで出会った絶品&珍グルメをレポートします。
前回、幻の天然スイーツ「ミツツボアリ」を食べるために向かったオーストラリア大陸。今回は、現地で出会ったその他の珍グルメをご紹介したいと思います。
シドニー空港からタクシーで30分ほど走ると、南半球最大の魚市場である「シドニー・フィッシュ・マーケット」に到着します。

魚の競りも行われていますが、一般客が入れるエリアもあり、観光客向けに様々な魚介類が売られているのです。日本では見かけない魚種も多く、ブラリと見て回るだけでも十分楽しめるスポットです。

この市場では、並んでいる魚介類を注文してその場で食べることができるというので、筆者も体験してみました。
今回は「Mud Crab」こと、「ノコギリガザミ(マングローブクラブ)」を選択。ワクワクしながら20分程待つと、湯気が立ち上る出来立ての皿を渡されます。

大型種のカニなので、身がたっぷり。味が濃くて旨い! 特にハサミの部分の身がうま味が強く、凡庸な表現ですが「絶品!」と叫んでしまいました。殻のすみずみまで吸いつくしたいほどの旨さです。

さてこのフィッシュマーケット、新鮮な魚介類は言うに及ばず、市場の外に出ると見かける日本で見ない鳥たちがまた面白い。例えば、トキの仲間やペリカンなどが普通にうろついているのです。日本ではまず考えられない光景に、オーストラリア大陸に来た実感を味わえます。
