横須賀に伝わる謎カクテル「横須賀ブラジャー」って何? 現地で飲んでみた!

町おこし的な意味合いから誕生したカクテル「横須賀ブラジャー」

「横須賀ブラジャーシルク」に使う専用ジンジャーエール
「横須賀ブラジャーシルク」に使う専用ジンジャーエール

 こういった変遷を経て、2011年11月11日に誕生したのが今回調査してる「横須賀ブラジャー」。「若松マーケット」独自のカクテルで町おこし的な意味合いから生まれたのだそうです。

「ブランデーとジンジャーエールを割ったカクテルで、基本は『横須賀ブラジャーシルク』と『横須賀ブラジャーレギュラー』の2種類です。主に『氷』『ニッカ ドンピエールV.S.O(ブランデー)』『ウィルキンソン(ジンジャーエール)』を使って作るものですが、『シルク』のほうは、独自開発した専用のジンジャーエールを使うことを基本とし、現在『若松マーケット』では49の店でこの『横須賀ブラジャー』を楽しむことができます。各店とも、この『基本』をアレンジして出し、価格もまちまちですが、絶対に守ってもらっていることは『店にポスターを貼ること』『専用グラスを使うこと』。そのことで『若松マーケット』の名物カクテルにしましょう、という思いがありました」(北見さん)

底にはたっぷりの生姜。独特の味わいを楽しめるとのこと
底にはたっぷりの生姜。独特の味わいを楽しめるとのこと

 こういった試みに対し、横須賀市も資金面でバックアップしてくれたとのことで、地元の人たちのアツい思いが反映されたカクテルのようにも思いました。

「『若松マーケット』には60年以上営業を続けている店もあります。時代は変わりながらもここ『若松マーケット』だけは変わらないでいたい。よそが目まぐるしく変わっていくのはおおいに結構だと思いますが、だからこそ『昭和の雰囲気』を残す街も守り続けたいです。そういった意味でも『横須賀ブラジャー』によって、『若松マーケット』を多くの人に知ってもらい、レトロな雰囲気を守り続けられると良いなと考えています」(北見さん)