大阪人もミシュランも太鼓判! 行列店『お好み焼 オモニ』の名物「オモニ焼」の人気の秘訣を探ってきた

「オモニ焼」はこだわりが詰まった驚きのふわとろ食感!

1200円
1200円

 お好み焼は厨房で焼いて持ってきてくれるスタイルで、注文してから10分ほどで到着しました。豚肉、イカ、エビ、ホタテ、玉子(生地に玉子を練り込み、さらに上にものせる)が入ったオモニ焼はボリューム満点! ソースやマヨネーズは店員さんがかけてくれますが、卓上にもソースが置いてあるので自分好みに味付けすることもできます。

 熱々の鉄板の上でジュージュー焼ける音とソースの香りが食欲をそそります。半分に切ってみると、その感触だけでもう、今まで食べてきたお好み焼と違うのがわかる! 驚くほどやわらかい!

 コテで持ち上げようとすると崩れ落ちてしまうぐらい、とろとろふわふわ。この食感を生み出す秘密は、キャベツの切り方。店員さんによると、「キャベツは機械を使わずにあえて不揃いに切る」ことで空気が入り、ふんわりと焼き上がるそうです。

 生地の中にはエビやホタテ、イカがごろごろ入っています。シャキシャキのキャベツと、たまにやってくる天かすのサクサク食感も楽しい。粉の量が少量に抑えられているため、素材の味が引き立っていて軽い食感に仕上がっています。

 ソースがかかっていない部分をじっくり味わってみると、魚介と豚肉の旨味、出汁の風味が広がります。店員さん曰く、「生地におでんの出汁を使っている」のだとか。大根や練り物、牛すじの旨味が溶け出したエキスが入っているなんて、美味しくないわけがありません!

 お店自慢のソースはフルーティーな甘さでたっぷりかけても辛くない。お好み焼の繊細な味を損なわず、うまく引き出してくれています。

 粉もんの聖地・大阪にずっと住んでいる筆者。これまで数々のお好み焼を食べて育ちましたが、こんなお好み焼は初めてです。このふわとろ感と出汁の旨味は素人には真似できません。

調査結果

 大阪・鶴橋で50年以上愛され続ける『お好み焼 オモニ』の「オモニ焼」は、粉もんを愛してやまない大阪人も驚く美味しさ。いままで食べたことのない食感のお好み焼を楽しめます。大阪に来た際は、ぜひお召し上がりください。

(撮影・文◎安達 春香)

●SHOP INFO

お好み焼 オモニ 本店

住:大阪府大阪市生野区桃谷3丁目3−2
営:11:30~22:00
休:月・火曜
TEL:06-6717-0094